2020-03-14 / ザ・インタビューズのこと

すっかりご無沙汰してしまいました。本当に日記に向いていない。Twitterにはあんなに向いているのにな。

昔「ザ・インタビューズ」という不特定多数から質問を受け付けるサービスがあって、私は割と熱心に長文回答をしたためるのにハマっていた。当時まだ会社員で、お題を与えられて何か書くのはTwitterやはてなハイクと同じ日常の息抜きに過ぎず、周囲からは「一銭にもならないのによくやるよ」と呆れられながら、担当著者であった津田大介さんに紹介されて、ちょっとだけバズッたりしていた。

2012年の夏に転職したとき、最初にエッセイ連載の話をくれた編集部から「Twitterやザ・インタビューズみたいな感じで何か書いてくれればいい」「いずれは本にしましょう」と言われて、遊びで書いた長文が、業界でいうところの「サンプル原稿」としても機能するのだということを初めて知った。私が勤めていた出版社は昔気質なところがあって、そんなものが企画会議を通るとは思えなかったので大層驚いたものだ。

先日、『音楽と人増刊PHY』にBUCK-TICKについて寄稿し、『音楽と人』本誌4月号に高橋徹也のインタビュー記事を書いたのだが、この雑誌の編集長も「昔ブログかどこかに書いていたあの文章みたいな感じで」と、大変ふんわりした執筆依頼をくださり、そもそも読んでいたことにも、そしてそのことを憶えていてくれたことにも、心からびっくりしてしまったよ。

「ザ・インタビューズ」はとっくにサービス終了してしまっていてもうサイトも跡形もない。WebArchiveの魚拓を辿って過去記事をサルベージしてみたが、発掘できたのは全回答193件のうち、188件までだった。そのうち186件(いくつかとりまとめたので記事件数では154件)は、ここで読めるようにしてある。削った2件はかなり長めの観劇感想で、そのまま公開するのが少々憚られるため、いったん下げておく。いずれ他の観劇感想と一緒に掲載予定。

残りの5件については私もまったく思い出せないのだが、うち2件は「おとなになるってどういうことでしょうか?」「なにかに、または誰かに嫉妬する気持ちはどう対処しますか?」という質問への答えだったようだ。今ならどう回答するかな。昔書いたもの、すっかり忘れてしまっていて、読み返すと面白い。この楽しみを持続するためには、今から日記もちゃんと書いておかないとね、と思う。思うだけ。

ザ・インタビューズ転載日記(抑えがたい欲望)

もうチケットにつぎ込めるお金はないのに、あれも観たいこれも観たいと暴走してしまいそうなときはありますか?そういうときどのように欲望を制御しますか



この、質問者自身が欲望をまったく制御できてない感じ、欲望の制御の仕方をアドバイスしても一度か二度か試してみるだけで絶対に長続きしそうにない感じが、たまりませんな……。私もまったく同じです。暴走してしまいそうなときは、暴走したまま駆け抜ければよいと思います。どうせ制御できっこないんですからね。

私にこんな質問をしてくる方はおそらく日本国内の、たぶん東宝系ミュージカルなどを観るのがお好きな方なのではないかと勝手に邪推してみますが、だとすれば、欲望を制御する……というか、手が勝手に皇居前劇場でかかる演目のチケットを取ってしまう現象を萎えさせる一番の方法は、断片でもいいので「オリジナル版を観る」だと思います。これ、あんまり書くとものすごく気分が荒むのでやめにしますが、「やっぱり所詮は代替物だよなぁ、このお金をちゃんと貯めたらブロードウェイまで本家本元を観に行けるじゃんね」といった調子で我に返ることができます。最近この方法がまったく効かなかったのが、2012年再演のルヴォー版『ルドルフ ザ・ラスト・キス』でした。つまり日本版プロダクションがよすぎた。もっと観たかったです。

ザ・インタビューズ転載日記(高い買い物)

2012年買ったもので1番高い買い物はなんですか?



これは即答。「両眼視力1.5」です。詳しくはこちらに書きましたので、よろしければどうぞ。

『ハジの多い人生』(2014)

ザ・インタビューズ転載日記(沖縄)

沖縄にこられた時に、バスやタクシーで移動をしたとツイートをみて、いろんな変なものみたと思いますが、 沖縄の事お好きでしょうか?THE BOOM絡みで、移住なさるとかよていはないですか?

好きです。大好きです。最初のきっかけはやはり、THE BOOMや坂本龍一といった内地のミュージシャンが自作に取り入れていった伝統音楽、その旋律に誘われてということになりますが、その後、実際に訪れてみて(といってもまだ本島だけです)、気候もいいし、食べ物もおいしいし、何より、(実際の出身はさまざまでも)今そこに住んでいる人たちが土地をまるごと愛していることが伝わってくる感じが、とても好きです。

私自身が移住する予定は今のところないのですが、元担当作家で移住なさった方がいるので、仕事の出張という名目で訪ねて行くのが楽しみでした。たしか、質問にある「移動中のtweet」というのも、出張の合間に南部戦跡巡りをしていたときのものだと思います。幾度か通ううち、実際に移住した方がだんだん土地に馴染んでいく様子をうかがうのも楽しく、いつかは自分も……と夢想することはあります。変なものって何だろう? むしろそのお話を聞いてみたいところです。

ザ・インタビューズ転載日記(新アイコン)

以前、アイコンについて質問した者です。Twitterのアイコンを変えられた理由と今回のアイコンの解説をお聞きできればと思うのですが…(前回のご回答が好きだったので今回も聞きたいなぁと)。既に呟いたりしていたらすみません(←過去ログ探したのですが、探しきれませんでした)。

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質問のタイミングがいつだったのか忘れてしまいましたので、残念ながら「今回のアイコン」というのがどれのことだかわかりません。おそらくは「紫色のカットソーを着て頬杖をついている肖像画」アイコンだと思います。変えた理由は単純で、あんさん @an_umi が描いてくださったからです。似顔絵を描いてもらったことは今までに何度もありますが、その中でもとくに、あんさんの絵が好きで、描いていただいて嬉しかったからです。以前、深川 @fkgw に描いてもらった将棋駒のアイコンも大事にとってありますので、いつかまたこちらに変えるかもしれません。

ちなみに現在のアイコンも、あんさんの作品で、私のtweetの「挿絵」として描いてくださったものを、もらったその日からトリミングして使っています。えへへ。いいでしょう。
https://twitter.com/an_umi/status/306003419963981824

あんさん、いろいろなTwitterの人々の挿絵を描かれていますが、オリジナルの漫画作品もとてもよいので、是非是非。
http://an-draw.blogspot.jp/