あけましておめでとうございます。

新しい年を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
旧年中はいろいろとお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
正月休みはひとりでゆっくり過ごそうと思います。

一年の計は元旦にあり、というわけで始めてみました「はてなブログ」。
開店休業状態である「はてなダイアリー」との差別化が難しいところですが
せっかくのタイミングなので、しばらくは両輪で回していきたいと思います。
こちらをデスマス調で書き出してみたのも一応は差別化のつもり。
とりあえず「見たまま編集」が親切設計すぎてキモイので「はてな記法」にした(村民乙)。
あと、なぜかFacebookとの外部連携の認証がされない。どぉなっちゃってんだよー。

さておき。

2012年の抱負は、「もう一度生まれ変われ、今日の自分に」(宮沢和史)です。
もうちょっと具体的な目標を掲げると、よりソーシャルに生きていきたい。

目の前の忙しさにかまけて、またTwitterのお手軽な即時性に慣れきって、
最近、「結局おまえは何者なのか?」が見えづらくなっているな、と反省しています。
私がインターネットに居場所を作り始めた1998年頃と比較して考えれば
時代も刻々と変わっているし、自分自身が携わる仕事なども変わってきましたが、
FacebookGoogle+ドメインだけとってあるサイトなどは放置したまま。
情報の整理整頓が大切だ、と言いつつ、一番対応できていないのは自分だろ、
というわけで、その辺を整備していく一年にできたらいいなと考えています。

何もしてないのにアカウントの知名度だけ上がっても意味ないもんなー。
先日、知らない人に「どうしてそんなに有名人なんですか?」と訊かれて答えられませんでした。
もうちょっと具体的に行動したり、過去を振り返って未来を見据えたり、
そんなことができればいいなと思っています。

要するに140字以上の長文を書くリハビリね。
2012年も岡田育( id:okadaic / @okadaic )をよろしくお願いいたします。

学費ローン完済なう

ただの身辺雑記です。有給休暇をとって昔住んでた町の銀行支店へ行き、大学大学院6年間分の学費ローンを繰り上げ返済してきた。繰り上げは2回目、今回で完済。アイスレモネードで一人乾杯して自転車で帰ってきた。こうしてみると想像した以上にすがすがしい達成感があるので、思いつくまま書いてみる。


私がお世話になったのは、母校でかなり利用者の多い貸費奨学金のような教育ローン。厳密には違うけど説明略。卒業と同時に返済を始め、10年で完済する。学生の間は利息をオマケされる感じなので、在学中バイトに追われたりせずに済むのがメリット。24歳で社会に出た私の場合、34歳までに返す予定表を組んだ。当初20代で繰り上げ完済を目指し、9箇月遅れでなんとか30歳のうちに達成した。長かったぜ……。

そもそも私、けっして裕福ではないのに教育費だけやたら注ぎ込む家庭に育ちながら、国立大志望を直前で転向させ、明らかに価格帯が分不相応な大学を選んだ。親からはAO入試の出願料も出し渋られたし、12月に合格が決まったときは祝いの言葉より先に「でもセンター試験は受けるのよね?」。まぁ進学予備校でもほぼ趣味に近いような授業(京大国語という名目の近代文学講義とか)履修したり、放課後はディスクユニオンお茶の水校という名の自習室にせっせと通ったりしてたので、「この塾代はドブに捨てて、そのナントカゆう無試験の私大へ行くのね?」と言われて目を見返せず「わかったよ、払うよ、学費全部払ってやるよ!」と早々に啖呵を切ったのであった。弟妹はその後、普通に親の金で私大行きましたがね……。自分、初孫長女ですから……。


ともあれ、家族にちょっと不器用な虚勢はってでも自分で学費払ってよかったなと思うのは、当たり前だけど「あらゆることが自己責任」と思えるようになったこと。あと「枷があると真面目に仕事する」……これ本当に大事。飛び抜けて優秀でも何でもない私は幾つか給費奨学金に落ちてこのローンを組んだわけだが、生では見たこともない金額が返済予定表に書き込まれ、2014年まで自由がない。たしか退学したり前科者になったりすると即刻全額返済義務が生じるのだったと思う。否が応でも弥が上にも、身が引き締まる。かなり自堕落な学生生活だったけど、この制約がいろんなことにブレーキをかけてくれた気がする。

その一方で、所属研究室の初作品集(中身はパラパラマンガ)を見た父親に「こんなことさせるために大学へ行かせたんじゃない!」と一蹴されたとき「高校まで行かせてもらったのは感謝してるけど、進学したのはあなたの願望を叶えるためじゃない!」くらいはアクセルふかせるようになった。そういうスタンスでないと、あれこれ意思決定が鈍るので……。

幼いうちから一貫校に通い、親が丁寧に敷いてくれたレールの上をぬくぬく走ってきたものの、大学というのは自分のしたい学問をしに自分で選んで行く場所なのだから、やっぱり医学部行ってほしかった云々と見当外れのことを嘆かれたくはないのだ。

もちろん生活面では親から多大な援助を受け続けたし、今も頭が上がりませんが、毎期のカリキュラム決めるときなんかはひとまず脳裏からご退場いただいて、純粋に自分自身が「金払ってでも受けたい」と思った講義だけ履ったつもり。自分で自分の財布握ってれば「本当は俺が望んでここにいるわけじゃないんだ……」などとほざくモラトリアムに「目障りだからガッコ来んなよ」とも言えるしね。

それから、月々の学費返済のため「向こう10年間は定収入を得る(または何かで一山当てる)」ことが最優先事項だった私にとって、最近ネット世論が批判的であるらしき「新卒一括採用」に「就職活動」でエントリできたのは、かなり効率よく有難いことだったですよ。とも書いておきたい。この借金、および日本風の就活、どちらが欠けても私は「(サラリーマンの中で選ぶなら)編集者になりたい」という気持ちにも気づかず、この年齢でも自分探しの旅をしていたはずだもの……。

卒業後に一つ一つ吟味しながら企業や組織を飛び入り訪問して終わりなき求職の旅すること考えたら*1、ほんの数箇月、学業と両立させながらES量産してバラ撒いときゃどこかひっかかるかもしれない、というチャンスは合理的ではないか。私が今勤めてる会社なんか応募資格「若めの大卒、職歴不問」程度のユルさだったし、そんな中小企業は探せば幾らもある。現役学生さんは一度やってみてから(年齢制限の問題とか)disればいいと思うよ……。脱線。


ここまで読んで「なんだ、どれも当然のことじゃないか、わざわざ何書いてるんだ」と思った人は、相当に真面目な性格の、健全な精神と鋼鉄の意思を持った素晴らしい人間です。私はこうして何か己に箍を嵌めておかないと、どんどん自称☆夢追い人とかそういう方向へ転がっていってしまうのですよ。在学中に成績を保てたのも、卒業後なんとか自活できてるのも、風船みたいにふわふわ性根の浮わついてる私に、学費という重石がされていたおかげなんだよ!!

たかが数百万、おそらく同年代でバリバリ稼いでる人の年収をはるかに下回る額だけど。コツコツ節約生活してもっと早く一括返済した卒業生多数だと思うけど。私のような者にはすげえ重荷だし、ほどよい矯正ギプスだったわけです。というか母校側もこのローンの設立目的「離職率の上昇を防ぐ」ことですよね? むしろ本当に優秀な学生が他人様から賜るべき給費奨学金をそんな使い方したらバチ当たるので、借金大正解です。達成感はあるけど、これは苦労話ではない。どこまでも自業自得。おかげさまでやっと人並み。ゆえにその有難味を噛みしめてメモするものなり。

それで、晴れて自由の身になってしまったので、今は、途方に暮れているところ。いや、仕事は非常に楽しく、カネのためにやってる気は全然なく、クビになるのはともかく当面辞めたくはない、明日から何か変わるわけではない、それでもよ。なんというか、今までにない大博打も平気で打ちそうな自分が怖いよね……。「この世に自分ほど信じられんものがほかにあるか!」by横島忠夫先生、ですよ。

世間の30歳独身が当然それなり蓄えてるはずの預金残高がゼロなのも、ほぼ毎日服装が古着かユニクロなのも、ツッコまれるたび「いや、小生なにぶん学費が」と誤摩化してたのが通用しなくなるしなぁ……まだ払ってることにしとこうかな。慌てて定期預金を今までより高い額に変えて貯金だけスタートさせてみたけど、どうすんのこれ。さすがに高校までの教育費の親負担は時効とさせてもらうつもりだし。ほっとくと私、満期に「藤子不二雄ランド」の古書全巻とか競り落としちゃうよ絶対。生活水準は下がれども上がらず、という予感だけがあります。

てなわけで明後日に迫ったこちらもよろしく

9月25日(土)SFCの鴨池に鴨を放そう! 放鳥オフのお誘い – 帝都高速度少年少女! – okadaicの日記

*1:資格持ちの我が父はそうやって職を得たらしいが

9月25日(土)SFCの鴨池に鴨を放そう! 放鳥オフのお誘い

おそろしくご無沙汰しています。ご無沙汰している間にいろいろな仕事をしたり、いろいろな私事をしたり、私生活にもいろいろあったりなかったり、しておりました。ま、大半の方にとってはどうでもいいですよね、そんなこと。すっかり長文が書けない体質になってしまいましたので告知も手短にいきたいと思います。

第1回SFC鴨池放鳥オフ

熊本でコメ作り農家を営むSFC卒業生が、
無農薬農法に用いた鴨を母校の池に寄贈することになりました。
(※事前に大学事務室の許可は得ています)
つきましては、この記念すべきセレモニーに参加したいという
現役生・卒業生・教員・その他一般の方々を広く募集いたします。
一見さん大歓迎、主催者と直接の知人友人である必要はありません。
さわやかな秋の休日の午後、もう一度、カモ寝してみませんか?
なお、二次会は「焼肉ざんまい」を予定しております。

■日時:2010年9月25日(土)16:00頃から 14:00頃から
■場所:慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス ガリバー池
■費用:一口1000円でカンパをお願いしています。
■主催:氷上アドバイザリーグループ有志一同
■当日乱入も歓迎、詳細はtwitterハッシュタグ「#sfckamo」で。

<9月24日追記>
本日キャンパス内で、このチラシを配布していたそうです。載せてみる。
私が聞き書きしたものといろいろ違いがあって面白い。賞品が豪華になってる!!

f:id:okadaic:20100925013804j:image:w300

(クリックしてくとオリジナル画像見られます)

代表連絡先(携帯番号)を伏せてあります。連絡は @okadaic へのレスでドゾ。

</9月24日追記>

以下、捕捉です。

まず「鴨池って何?」と思った人は、この記事に不向きかもしれません。そこから説明するのは結構しんどいです。百聞は一見にしかずとしか言いようがありません。私の母校でもある慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスの構内にある池のことで、本当はガリバー池というのですが、SFC生は誰もが鴨池と呼びます。なぜなら、そこに鴨がいるからです。リア充がデートしたり非リア充サバゲーしたり、もし小沢健二SFC生だったらいちょう並木ではなく鴨池でセレナーデを作っただろう、そういう場所です。個人的には夜間残留のカップ麺の味とともに懐かしく思い出されます。

そして「アドバイザリーグループって何?」……うん、これは仕方ないですね、学生の親睦を深めるために設けられた学年縦割りのクラスのことなのですが、私が入学した98年当時、すでに正常に機能しているのはほんの数クラスだけでした。その数少ないうちの一つが、われら氷上家こと中国語の氷上正師のアドグルです。正直、あの異様な盛り上がりは、血よりも濃い絆と呼んで差し支えない。

その氷上家の卒業生(98-02在学)の一人が熊本で農業をしております。私はたしか又聞きで「合鴨農法」と聞いていたのですが、うん、今Wikipediaを見たら、どうも養殖の鴨は野生に放しちゃまずいらしい……?……。というあたりは、じつは私もよう知らんのですが、とにかくここが大事、大学事務室とは、すでに話がついているそうです。あとは当日、本人から何らかの説明をしていただくということで。お務めを終えた鴨さんたちに、あとは鴨池でのんびり余生を過ごしてもらおうという話です。鴨のため、友人のため、熊本往復のガソリン代くらいは出せればいいなと考えて、本オフ会は「一口鴨主」制をとることにしました。

まぁ、早い話、鴨を口実にまたみんなでSFCに集まりたいよね、という趣旨です。こんな話でもなきゃ湘南台で途中下車することもないしなぁ……駅前で昼ごはん食べてコムアンプロヴァンスでケーキ買って行く気まんまんです。今のところ、上は8期生から下は現役生までの参加が決まっておりますので、わりとバラエティに富んだオフ会になるのではないかなと思います。

主催者一同、この際、一口のって面白がってくれる人ならSFC関係者じゃなくてもいいじゃん! くらいの気持ちになってきてますので、キャンパスを見学したい高校生とか、田舎の空気を吸ったことない他キャンパスの慶應生とか、ワセジョSFC女子なる仮説をその目で確かめたい早稲田生とか、六会あたりで暇してる日大生とか、米農家とコネクションの欲しい外食産業の方とかも、奮ってご参加ください。

そうそう、あと、これはあんまり書きたくないのだけど、一口鴨主を対象にその場で抽選会やって、おいしい無農薬米と鴨肉が当たるらしいよ!! うん、やっぱりあんまり大勢で来なくていいよ、私が全部もらうから(涎)。当日のUst中継などは未定ですが、来なかった奴が地団駄踏んでくやしがるようなことをしてやるつもりです。

じつはtwitterのほうでも何日も前から呼びかけているのですが

【告知】SFC卒業生現役生の皆様。我ら氷上アドグル同窓が中心となり、鴨池に鴨を寄贈する記念式典「放鳥会」を開催いたします。相変わらずアホです氷上家。9月25日(土)夕刻より、二次会は焼肉ざんまい予定。あなたも一口千円で鴨主になりませんか? @かDMでご連絡を! #sfckamo
http://twitter.com/okadaic/status/23128928591

反応が鈍いのは、tweetだとTLをつるつる流れていってしまうからではないか
やっぱりもっと公式サイトやブログ記事のような形にせにゃならんのではないか?
……と不安にかられて久々に「記事を書く」ボタンを押してみました。
ご興味のある方、お気軽に @okadaic までご連絡ください。

明日29日(金)「tweet or beer」@阿佐ヶ谷ロフトAに登壇

こちらでの告知をすっかり忘れておりましたが、
年末ラジオ番組(文化系トークラジオ「Life」)に出演したり、
冬コミで同人誌(『カニトピクルスのTwitter本(仮)』)を出したりと
引き続き「twitterの有名な無銘人」として、いろいろやっています。

これといって肩書きがないのがステイタス、みたいな感じになってきた。
現時点で621following、3463followers、192listed……だそうです。
絶対にここ見てる人より多い。合計17292tweets、思えば遠くへ来たものだ。

そして明日は、仕事が終わったらこちらで飲み会やってます。
ロケスタ社長けんすう氏に誘ってもらって、なぜか登壇しちゃいます。
おいでませ!!

TWEET OR BEER (#TWORBE)
http://blog.livedoor.jp/tworbe/

twitterの使い方やタイムラインはひとそれぞれ
とりあえず、みんなで飲んでtwitterについて喋ってみよう。
そんな企画が「tweet or beer」です。

出演者と会場の参加者、そしてtwitter上のつぶやきが集まって、
自由できままでゆるい交流空間で遊びましょうというイベントです。
アカデミックなものではありませんのであしからず。

#TWORBEというハッシュタグを壇上モニターでリアルタイムに流し、
気が向いたらそれについてお話するかもしれません。
フライデーナイトでもありますので、会社帰りに飲んで食べてゆったり過ごして下さい。

色々な所で開催されている「twitterはどうビジネスに生かせばよいのだろうか」的な
ガツガツした感じのイベントにはならないと思います。
週末、飲みたいけど一人じゃなあ〜なんて気分で来てください。

1月29日(金)阿佐ヶ谷ロフトA
OPEN18:30 / START19:30
前売¥1,500 / 当日¥1,800(飲食代別)
前売予約は下記WEB予約にて受付け中
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/reservation.php?show_number=276

【出演】
@toiimasunomo http://twitter.com/toiimasunomo 枡野浩一
(文字数は百四十もいらないとミソヒトモジでつぶやく歌人)
@titanhappy http://twitter.com/titanhappy
(最近、社長も始めました。(株)タイタンの中の人)
@kensuu http://twitter.com/kensuu 古川健介
(ネットサービスの大好きなnanapi [ナナピ] の社長)
@okadaic http://twitter.com/okadaic
(botを人間だと思っていた会社員。140字を超えてもつぶやき続けるぞ!)
@daichi http://twitter.com/daichi
(編集者。というのは世を忍ぶ仮の姿。「黙ってフォローするんだ。君のTLを俺色に染め上げてやる」)
@takeori http://twitter.com/takeori
(関東クラスタ高等遊民。某上場企業の社員からtwitterでネットストーキングを受けています。まぁ今年入社する会社なんですけど…。)
@fukuyan http://twitter.com/fukuyan ふくやん
(大好きなプロ野球とサッカーのことを勤務時間帯につぶやく「いちごびびえす」の人)

阿佐ヶ谷ロフトAは小室哲哉イベントに出演して以来ですね。

個人的には「最初にmixiを薦めてくれた」方の一人である枡野浩一さんと
こんな場所で、久々に再会することになるとは……非常に楽しみです。
枡野さんと内藤みかさんと平林享子さん、御三方とも活用してるのに
その場にいた私だけ入ってなくて、mixiに招待していただいたのが2004年。
思えば遠くへ来たものだ。最近ほとんどログインしてないけど。

もちろん、他にも
「いつも会ってみたいなと思ってるタイムライン上の人たち」と
リアルでお会いできる機会なので、わくわくしています。
今日、 @TWORBE がRTしていた名言を転載しておこう。

突き詰めれば、「リアルが実は一番楽しい」ということを皆さんに伝えるのが、僕らの一番大事な仕事だと思うのです。Twitterなどはあくまでツール/メディアであり、そこで伝わることはリアルのカーポンコピーのようなものですから。
http://twitter.com/as_k/status/8310937987

あ、あとカニトピクルスの同人誌ちょっと持って行くかもしれません。
といっても、肝心の『Twitter本』はほぼ完売状態で、
余ってる『焼き肉焼き鳥恋物語』の増刷分ですけど。笑。

botと新聞と私(酢鶏事件まとめ)

全国紙一面デビューなう。

……というわけで「酢鶏がbotだと今知った!」件、毎日新聞の取材を受けました。本日の夕刊一面に掲載されています。下記URLからも読むことができます。

▼知りたい!:「ボット」ネット上に出現 そのつぶやき、機械かも!?http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091022dde001040085000c.html

記者女史から<Twitterでボットを人と間違えてしまったというcoconutsfineさんのブログを拝見して、ボットについて取材をしています。(略)「@sudori」を知ったきっかけや時期、なぜボットと気づいたのかについて教えていただけないでしょうか。>とメールをいただいたのが10日前の10月12日。電話とメールで質問に答えながら、当時のことを思い出したり、検索しにくいtwitterの過去ログを探し回ったりしたので、ついでにこちらにも置いておこうと思う。

 

事の発端「@sudori がbotだと今知った!」

元発言が消えているが、「@okadaicはもしかしたら@sudoriみたいな精巧なbotなのかもしれない」という内容のReplyをもらったのが発端。「そういえば最近@sudoriの発言読んでないな」とトップ画面へ辿っていった。当時からBioには「ロボットです」という紹介文が記載されていたが、「きっとエレクトロニカ好きで機会の身体を手に入れたい人なんだろう」程度に思っていた。←※この発想がまずありえんと思われるだろうが、間に挟まれている友人の id:kisoem とはそもそも台所ニカ(台所用品deエレクトロニカ)の話題で親しくなったから。

で、初めてsudoriのホームページをクリックしたら、これですよ。
http://sudori.net/

衝撃とともに、さまざまな記憶がよみがえった。なんと私、「人工無能「酢鶏」、犯行予告で逮捕される」の記事とか、普通に面白がって読んでいたのだよね……。ブクマまではしなかったから抜け落ちていたのだけど、リンクを辿って見覚えのある画面にびっくり。アイコンなんて何の役にも立ちませんね。

私は「幾つかの例外を除いて、botアカウントは、followやfavをしない」と決めている。生身の人間が書く発言の面白さと、botが自動生成した発言の面白さはまったく別だと思っている。我ながら、botの書くものを人間より一段低く見ているところがあるのだ。……だからこそ、それまで完全に人間と見做していた@sudoriがbotだと知ったときの驚きはすさまじかった。bot見る目が変わった。「まいりました」の一言に尽きる。

友人たちからの、なまあたたかい反応

ま、タイムライン上の私の友人たちは私以上に驚いたようですが。そうだよね……みんな「ボットと知りつつ冗談でメッセージを送っていた」わけですから。

kisoem×sudori名言集

以下は記者女史から「sudoriを友人の友人(同棲相手)と勘違いさせた、やりとりの具体例はありませんか」と訊かれてふぁぼったー検索をかけたもの。

 

……あらためて見返してみると、言うほどリアルなやりとりではない。この程度で騙されるのは、twitterのタイムライン上ならではだと思う。すでに数百人followingしている私、自TLに流れる発言をいちいち丁寧に読んだりはしていない。オフで会った知人友人の発言にsudoriの名前をチラッと見かけるたびに「あら、仲良しね」と思い、すぐ忘れる、繰り返しだったのだ。

sudoriの発言そのもののリアルさというよりは、sudoriをさも人間のように扱うkisoem、そうしたネット上での「暗黙のルール」にのっとったユーザたちの遊び半分の振る舞いに、コロッと騙されてしまったのだと思う。まぁ、ムスカ様アルフレッドにだったら、私も普通に話しかけるしさ。

あと、「料理が得意」なkisoemと「料理名」のsudoriという組み合わせが絶妙すぎるんだぜ……「おかわり」同時ポストで「もしかして同じ食卓を囲んでるのかな」と思ったのが決定的だったのだろう。kisoemといえば鶏煮=鶏煮が名前の女性=まだ見ぬkisoemの恋人=ならば緒川たまき似、というこの類稀なる連想力をもっと世界人類の平和とかのために使いたい。空想や妄想のパワーで発電とかできればエコなのにね。

 http://twitter.com/kisoem/status/1099346632

追記

取材を受けた当日にそのことを早速twitterに書いたら、早速ふぁぼられていた。正直、自分ではこの件すっかり忘れていたのだけど、事の発端から半年経ってもまだまだ晒し者ですよ……。毎日新聞デジタルメディア局は、学生時代の研究プロジェクト「日本のスイッチ」連載で大変お世話になった大恩あるセクション。最初に記者女史からメールをいただいたとき、件名を見て何か新しい動きがあったのかと思ったら、数年経ってまさかこんなことで取材を受けるとは……アホすぎる。他の媒体なら取材拒否していました。嘘です。まだ犯罪者でもないのに、全国紙の一面に氏名年齢つきで載るなんて……!! 大変貴重な経験させていただきました。

「bot? 所詮は機械の生成したもんだろ。人間サマのクリエイティブな発言とは区別して当然だぜ」などと思っていた私だからこそ、他の誰よりも「うあああああ、botって、すげえ! サーセンwww」と思ったし、ネットコミュニケーションを介してすくすく進化していくbotたちの面白さを、世に広めるお手伝いができたなら幸いである。「へっ、おまえ機械のくせになかなかやるじゃねえか」ですよ。←都会から来たもやしッ子を夏休みの終わりに友達認定する田舎のガキ大将風にお読みください(BGM「少年時代」)。

……ああ、でもたった数時間でもう赤ふぁぼとか。やっぱり恥ずかしくて死にたい。

http://favotter.matope.com/status.php?id=5064651960

 

追記の追記(09/10/23)

あわせて読みたい」ということで、何人か挙げている方がいらしたので、貼っておきます。ご活用ください。ふはははは、みんな哲学的問題に人間としてのアイデンティティがグラグラすればいいと思うよ! 私はしたよ。アハ体験というよりは、世界そのもの丸ごと全体への“とてつもないスケールの疑心暗鬼”に震えおののいて、怖いけど気持ちいいからやめないで……みたいな感覚。他に誰もいない真夜中の部屋で「sudoriが人間でないならば、私はいったい何……?」と大変グラグラしました。

チューリング・テスト(Wikipedia)