ザ・インタビューズ転載日記(劇場)

好きな劇場、苦手な劇場はありますか?



かかる演目に関係なく、劇場自体の、観劇中の居心地のよさという話と解釈しました。あんまりこだわりはないです。行きつけないところはアラが目立つように思いますが、ちょっと通うようになってしまうと慣れてしまったりするので。

たとえば帝国劇場は、昔は嫌いな劇場の筆頭でしたが、2011年の帝劇100周年のお祭りでさんざん通い詰めた挙げ句、たった一年で「ただいま」と言いたくなるような空間に変わりました。銀河劇場も立地が最悪で大嫌いだったのですけど、ある芝居を二階席から観ているときに「演目と規模感がぴったりマッチすると、とてもいいハコになるのかも」と目から鱗が落ちたように感じたものでした。立地は最悪ですけど。

何度通っても抵抗感が拭えないのはシアタークリエと赤坂ACTシアターですかね。閉所恐怖症のきらいがあるので、地下であることとホワイエが窮屈であること、動線が悪いことなどが相乗効果で苦手意識を高めていると思います。こまばアゴラ劇場とかもあの閉塞感を意識したら苦手になるのでなるべく意識しないように演目に集中するように努めています。最近行った中で最悪だったのはSBGKで、そもそも演目に集中できませんでした。

そうやって消去法で考えていくと、ストレスが少ないのは日生劇場ですかね。先日『シラノ』を観に行った際、おそらくはアメリカ人であろうお客さんが幕間にあの独特なグランドサークルから天井へのラインをぐるりと見上げつつ「What a beautiful theatre!」と感激していて、幼少から慣れ親しんでいる私は「だろォ〜?」と誇らしくなりました。

2012年夏に通ったブロードウェイの劇場はどこも素敵だなと思ったし、演目に引き込まれてしまってあんまり細かく憶えていないのですが……『ポーギーとベス』の劇場は、こぢんまりした感じが好感高くて、こんなに素敵なところでお芝居が観られるなんて! と嬉しく思いました。『Once』の劇場はスタンディングボックス(立見席)の作りに開放感があって、立ち見で利用した中では一番居心地がよかったです。『エニシングゴーズ』の劇場は地下に下りていくタイプなのに圧迫感がなくて、シアタークリエと大違いだな、と思いました。『ウォーホース』が円形劇場だったのもよかった。円形劇場ってテンション上がりますよね。野外ならなおのこと。

東京芸術劇場プレイハウスはきれいになったけど、あれはメタなネタをやった『エッグ』と仮設ステージを使った『ルル』がよかっただけかもしれない。でも、期待値は高いです。すべては演目次第、そこへ行くだけで嬉しくなる、というような劇場はなかなかないかもしれません。


【2016-01-19 追記】そういえば「アメリカ人であろうお客さん」はフランクワイルドホーンのお連れ様でしたな。

ザ・インタビューズ転載日記(無印良品)

無印良品で好きなお菓子を教えてください



あそこでお菓子を買うことが滅多にないので、よくわからないですね。あ、でも、「バナナバウム」に始まる一連のスティックタイプの縦切りバウムシリーズは、ちょっとした発明だと思います。そうだよね、別に、あの形でいいもんね。こちとら作業の片手間に片手でかぶりつけるハイカロリーな間食で小腹を満たしたいだけだもんね。横切りするタイプのバウムクーヘンを小皿に移してケーキ用のちっちゃいフォークなど添えて、お紅茶のおポットにおコジーなどかぶせて素敵なおティータイムのひとときを過ごすような優雅な暮らしをしている人は、無印良品のレジ脇でお茶請けを買ったりしないものね。となります。ああいうところは好きです。

なお余談になりますが、昔、まだできたばかりの無印良品で、品名だけ書かれた銀色の袋入りのポテトチップスを売っており、味がどうだったかはすっかり忘れましたが、渋谷西武の店舗であれを見た瞬間から、私の「業務用」萌えが始まったのでした。鮭缶とかU字型パスタの時代です。かっこよかったよなぁ、当時の無印良品。今も変わらず無印かつ良品ではあるのでしょうが、やっぱり、80年代前半の東京においては一種宗教的と言ってよいほどの異彩を放っていましたよね。幼児だった私はすっかり洗脳されてました。味は憶えていませんが。

ザ・インタビューズ転載日記(アロマ)

アロマやお香は好きですか?



いただきものは焚くことがあります。嫌いではないです。でもコレクションするほどでもないかな。

ザ・インタビューズ転載日記(クルマ)

好きなクルマはありますか?



まったく詳しくないですので、言うほど好きなクルマはないです。知らないと、好きにはなれないからなぁ。

実家がある町の近くには環状線が走っていて、高級外車のディーラーがたくさんありました。並べられているビビッドな色の高級車は、明治屋へ行ったときだけ特別に買ってもらえる外国のお菓子、ゼリービーンズや、チャームスのサワーボール、ハリボーのグミのように見えていました。フェラーリもアルファロメオも何もかも、赤や黄色や青色のパキッとしたコーティングがつやつや輝いて、真夜中でもガラスケースの中でライトアップされており、とにかく「おいしそうだなぁ」と思って眺めていました。あとは、お金持ちの家の子がジャガーで送り迎えされているのを見て、「うわー、黒ヒョウみたいできれいだな」と思ったことがあります。そのまんまだな。

クラシックカーの世界にもかなりグッと来ますが、あんまり「乗りたい」欲はなくて、他人が所有しているものをたまに鑑賞させてもらうくらいで満足です。『カーグラフィックTV』はしょっちゅう観てますが、ステアリングがどうとかどうでもいいからもっと俺のマンタ(松任谷正隆)のウキウキ喜んでもにょもにょゆるむ口元を映せよ!! と毎度ながらイライラしますね……。

じつは、ミニカーは結構好きなんです。気に入るとついつい買っちゃうので、自宅にいくつか飾ってあります。フォルクスワーゲンは、真っ赤なタイプ1(ビートル)と、モスグリーンのタイプ2(トランスポルター)がある。ロンドンのブラックキャブとか、あちこちのバスとかパトカーとかもあるかな。一時期、狂ったようにマッチボックス・シリーズばかり買ってたこともあったけど、食料品の輸送車とか、キャンピングカーとか、商用車と非商用車の境目にあるようなものが好きです。チャームスのサワーボールの、好きな色のだけとっておく感じ。だけど味の区別がつかないように、どれも車種を言えたりはしませんね。

ザ・インタビューズ転載日記(コーヒー)

なんとなくですが、都会で働く方々は、コーヒーが似合うとおもうのですが、コーヒーはお好きでしょうか?



昔は大好きで、喫茶店文化研究に関する本の編集に関わっていた頃などはあちこち飲み歩きもしましたし、自分でも豆を買って挽いて淹れていました。

けれども、どこかで「一生分のコーヒーを飲んでしまった」という感じになったのか、急に身体が受け付けなくなった時期もありました。とくに、ブラック無糖の缶コーヒーを飲んでひどく胃をやられて以来、ちょっとしたトラウマのようになり、しばらく紅茶や中国茶に切り替えて、コーヒー断ちをしていたこともあります。

今は、お店でも家でも他人が淹れてくれたものを飲むばかりで、自分で作ることはまったくしなくなりました。味にさほど期待できなさそうなお店では極力、カフェラテとか、ミルクなどで薄めたものを飲むようにしています。でも、お酒と同じで、本当に上質で美味しいものは、体質や体調に関係なく、いくらでもすいすい飲めてしまうんですよね。そういえば、最近そういう美味しいコーヒーを飲んでいないなと思います。