樋口有介『風の日にララバイ』(角川春樹事務所)の文庫改版にともない、文庫解説を書き下ろしました。
初めて樋口作品を読んだのは高校生のときで、もちろん鹿賀丈史主演のドラマ『せつない探偵』シリーズがきっかけです。その後、出版社に勤めて文芸書編集部に配属となり、社内外に向けてしつこくアピールしていたおかげで、大好きな樋口さんの担当編集者になることができました。今回は大恩ある「樋口番」の先輩編集者からの熱烈な依頼……というより「指令」を受けて、畏れ多くも筆を執らせていただきました。解説というよりは、樋口作品と作家御本人にまつわるエッセイのような文章です。
Amazonなどではまだ親本や旧版の文庫なども残っているようですが、新版は、中島梨絵さんのカバーイラストが目印です。