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文筆家・岡田育、近況と日記。

2018-06-06 / 東京滞在記ふりかえり

                                                                             

まずは、五月末の東京滞在中にお世話になった皆様方、本当にありがとうございました。なんだかソーシャルな奴だと思われているかもしれませんが、じつは「現在地情報を公開して日本出張する」のは実質初めてで、非常に得るものが大きかったです。「行くよ」と言ったら、あちこちから「おいで」と声を掛けてもらえたのが何より嬉しい。ずいぶん前から飲み会の日程を決めておくことができたり、逆に、「今夜ヒマだから行く!」というような突発イベントが発生したり。そして見本ができるそばからどんどん手渡すこともできて、本当に楽しかったです。

Twitterでも「東京滞在記」というスレッドを立ててリアルタイム更新していたのだが、途中ほとんど観劇感想スレッドと化してしまい、おそろしい長さになった……いや、素晴らしいものを観たので……。以下、自分が反芻するためだけの箇条書き形式で振り返ると。

・機内映画は『ブラックパンサー』『シェイプオブウォーター』『グレイテストショーマン』『アイ、トーニャ』。
・窓側席の客がトイレ個室に立て籠もって出てこなかったが顔パックしてただけだった。
・懸案だった左奥歯の治療計画がやっと立つ。すなわち二ヶ月で二往復が決定。
・日経WOMANオンライン取材のち飯田さんと春水堂でガールズトーク。夜は下北沢「松」。
・博品館劇場『I DO! I DO!』がとてもよかった。なぜ夫を連れて行かなかったのか。
・日生劇場『シラノ・ド・ベルジュラック』も素晴らしかった。私は物売娘になりたい。
・『りさ子のガチ恋♡俳優沼』をダシにかのこ、ひらりさ、もぐもぐ各氏に推しを愛でてもらう会。
・打ち合わせに行った読売新聞東京本社の最上階にあるレストランは皇居を見下ろす絶景だった。
・DavidHとの愛の結晶こと写真集『Colorless』をハグルマさんで再版。ショールーム見学。
・牛込神楽坂にて観る将ユニット岡村ちゃん再結成の夜。日本の中華料理は最高。もはや和食。
・『天国飯と地獄耳』ノベルティのコースターは箔押しのあさだ屋さん、素晴らしい仕上がり。
・ステッカーも上出来だが、ホテル気付で大量に紙モノが届いてフロントと目を合わせられない。
・たまの帰国では金に糸目をつけず「うなぎか鮨か天ぷら」を食べると決めていて、今回は天ぷら。
・画廊ほとんど回れなかったけど蓮沼執太「〜ing」とジャンジュリアン「同じ海」だけ観た。
・『UOMO』と「ウートピ」の取材、夫のオットー氏(仮名)の人気に嫉妬。けんすう姉ご挨拶。
・名久井直子さんタダジュンさんとお食事会。版を見せていただく。紫陽花。じーん
・高橋徹也&青山陽一ライブ@十条。天才タカテツに新刊を献本したら、共著を読まれていた……。
・日曜まるまる新宿駅前スターバックスで「待ち合わせ密売会」。あの会場は使えるな。
・歌舞伎町で「女装と女子会」、かわいい婚活女子たちに囲まれつつファミチキを貪り食うゲスト。
・東京ミッドタウン日比谷や新しくなったシャンテを見て回り、かなちゃんとサバサンド。
・『修羅天魔』のチケットが全然取れないので『シラノ』おかわり。出たとこで笠井アナと再会。
・石川禅の悪いところ、かわいすぎる、存在が菓子、ピュア、盛装かっこよすぎる、かわいす(ry
・長岡さん卓也さん大熊さん安東さんと「宮沢和史と小沢健二を語る」会。なんだあの熱量は。
・『FIGARO』『ニューズウィークforWOMAN』編集部を表敬訪問。大森寛人くんと焼肉。
・「やめる」連載中なのに、食べすぎた上に、服とか靴とか買いすぎて我ながら説得力皆無。
・トミヤマユキコさんと青山ブックセンター本店でトークショー。雨宮まみさんのおかげ。
・焼き鳥のち中華で打ち上げ。窓の無い店でセバ兄と飲んでると東京だかNYだかわからん。
・すこやかに大寝坊して空港着、本を詰め込みすぎてスーツケースが重量超過、慌てて調整する。
・機内映画『DARKEST HOUR』『ペンタゴンペーパーズ』『ファントムスレッド』、満漢全席。
・二日酔いで乗った飛行機の機内から仮歯が痛いんだが大丈夫なのか。早く6月末になれ。

せっかくのInstagramアカウントが二月三月のモロッコ日記のままで更新停まっていたのが本当にどうしようもなく残念なんですけど、撮りすぎた写真をやっと整理して消化し終えたので、ここからは東京の写真を挙げていきますよ! 本当に、SNS上でだけは世界を股にかけて飛び回っているように見えるよな。実態はというと、時差ボケ由来の体調不良を理由に三日ほどろくに風呂にも入らず寝続けて、四日ほどろくに外出せぬままウーバーイーツばかり食べていたりした。外はニューヨークが最も美しい季節であるというのにね……。まぁでも時差ボケは生理痛か何かだと思ってやり過ごすのがいいみたいだ。泣いても笑っても一週間で片がつくのでジタバタしないで多めに休む、という。

アメリカに住むようになり、普段の読書はもっぱら電子書籍で(ここにも書きました)、それで何も不自由を感じていなかったけれど、東京滞在中に自分の新刊が刷り上がり、こちらは今のところ電子書籍化の予定がなく、帰りの飛行機に乗るギリギリまでいろいろな紙の本を買い込んで、今はそれぞれのページをすりすり触りながら、やっぱり「現物」はいいな、と思っているところ。『Colorless』も刷り直してみてよかった。ウェブをいじるのもよいけれど、またゆっくりと、気ままにジン作ったり、在庫をためこんで手売りしに行ったり、紙で遊ぶ機会を増やしていければいいな。

                                                                             

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2018-06-06 Sticky

2018-05-27 / 『天国飯と地獄耳』待ち合わせ密売会、開催。

                                                                             

著者は普段は米国在住ですが、ちょうど刊行時期に日本への一時帰国予定があります。いずれちゃんとした刊行記念イベントも打ちたいなと思っています、が、このたびは一般流通外のゲリラ的開催として、刷りたてホヤホヤの見本にサインを入れて先行販売するという、オフィシャルなのにアンオフィシャルなオフラインミーティング、すなわち「オフ会」を実施します。

日時:2018年5月27日(日)おおよそ10:00〜16:00頃
場所:東京都、新宿某所にて
参加費無料、飲食代は参加者自己負担

 とあるコーヒーショップ(当日指定)のテーブル席に時間の許す限り滞在させていただき、新刊をその場でお買い上げ、または既刊をご持参くださったお客様に、自筆サインをいたします。来た方から順番にご対応、参加ご希望者同士で譲り合っていただくのが基本ルールですが、ご自身で別のお席を確保して店内に長居なさる分には構いません。話しかけず、遠目からこっそり「聞き耳を立てる」のも自由です。無許可での録音録画写真撮影のみご遠慮ください。
 これは「集会の自由」にのっとった著者と読者との「待ち合わせ」で、交流を主な目的としたお手渡し会となります。お問い合わせは岡田育本人( @okadaic )まで直接お寄せください。当該飲食店はあくまで「待ち合わせ場所」であり、企画主催者とはいっさい無関係です。SNSハッシュタグは「 #天国飯と地獄耳オフ 」。他のお客様のご迷惑とならないように、お互い、常識の範囲内で行動しましょうね。

お察しの方もおいでかもしれませんが、この企画は、雨宮まみさんの「こじらせカフェ」から着想を得ています。多大な影響を受けていて、いつか自分も真似してみたいなと思っていたことは、 このエントリ にも書きました。今回、なんたってモノが『天国飯と地獄耳』ですからね。「さっきマックで女子高生が〜」というノリで、飲食店で周りをぐるりと見回し、なんか面白い出会いがないかな、とワクワクしながら、まだ知らないあなたとの待ち合わせを、楽しみたいと思います。デート気分のパブリックでプライベートなおしゃべり大歓迎。なるべく初対面の方を優遇して、可能な限り、悩み相談などにも乗ります。「密」の共有、奮ってご参加ください。


【2018-06-05追記】

本イベントはおかげさまで無事終了いたしました。初めて尽くしでどうなることかと思いましたが、蓋を開けてみたらじつに30名以上の皆様にお越しいただき、待ち合わせ会場(スターバックスコーヒーTSUTAYA BOOK APARTMENT SHINJUKU店)での大きなトラブルもなく、譲り合いの精神のもと、つつがなく楽しい一日を過ごすことができました。本当にありがとうございました。直接会うって、やっぱり、楽しいよね!!

しかし、会場誘導、会計、釣り銭お渡し、在庫管理、サイン、落款捺し、おまけ配布、フリートーク、まで全部一人でこなすのはさすがに無理がありましたね……。一応、担当編集者が朝から晩まで張り付いて、午前中は営業担当者も来てくれたのですが(お子様連れで休日労働させてしまったごめんなさいありがとう!)、他のお客様のご迷惑とならないよう席取りの監視をするだけでも一仕事なんですよね。次回開催のあかつきにはちゃんと「売り子役」を頼もうと固く心に誓いました。

とくに午後の混んで来た時間帯にお越しくださった皆様、あんまりゆっくり話せなくて申し訳ないことをしました。さまざまな趣向をこらしたおみやげを頂戴したのにもきちんと御礼が言えずじまいで無念です。帰国後、お菓子はおいしくいただき、薄い本は楽しく拝読しております。薄い本、軽く即売会一般参加したくらいの冊数いただいてて、びっくりしたわ。本当にちょっとした即売会みたいな雰囲気でしたね。

当日の様子は「 #天国飯と地獄耳オフ 」からご覧いただけます。以下、一部抜粋引用。

2018-05-15 / トークイベントのお知らせ、装幀のことなど

                                                                             

5月末新刊『天国飯と地獄耳』着々と進んでおりまして、これはカバーの色校、印刷がちゃんと出ているかチェックするための試し刷り。私は直接見ていないのだが、担当編集者さんが写真に撮って送ってくれました。モックアップ(見本)よりも落ち着いた色合いで、紙の具合も良さそうですね。

じつは当初、「せっかくグラフィックデザイナーなんだから『著者自装』でどうですか?」と言われたのだが、今回は本当に、名久井直子さんとタダジュンさん、そして担当編集の渡邉さんにお任せしてよかった……。自分でやるとなると、装画の打ち合わせも、紙材選びや試算や業者とのやりとりも、全部リモートで指示を飛ばさないといけない。ニューヨークで印刷製本するならまだしも、これは厳しい。自分一人で書いて送ればよい原稿とは全然違うのだ。『オトコのカラダはキモチいい』文庫版に引き続き遠隔地からのやりとりだが、東京にいるとついつい何にでも口を挟んでしまう私は、やはりこのくらいの距離感がよいのかもしれないなと再認識した……餅は餅屋ですよ。

で、この感じ、何かに似ているなと思ったら、テレビ番組に出ていた頃の衣装合わせだった。最初はすべて私物で行くつもりだったのが、いろいろあってテレビ業界を知り尽くしたプロのスタイリストさんがついてくださり、自分では絶対に選ばないようなブランドの、でも着てみると非常にしっくりくる服やアクセサリーで、毎回ガラッとまるで違う人間に変身させてもらっていた。スタジオセットと喧嘩しない色味、年齢や性別や肩書きを視聴者に誤認させない情報操作、あるいは個別具体的な容姿外見のアラ隠し、などなど、私一人では到底御しきれない、TPOや細かなルールがたくさんある。しかも、CM中に着衣の乱れを整えてくれたりもするんだぜ(本人は話すのに夢中で服のことなんか考えていられない)。既製服を着ているだけでも、役割期待ありきという意味では、舞台衣装などと同じ。

「なんでも口を挟めばいいってもんでもないなー」と痛感した。自分にヴィジョンがあったとしても、それが最適かどうかなんてわからない。むしろ、私自身ではない誰かプロに提案してもらうほうが、ずっと斬新で、そして、私自身ではない誰か視聴者や読者の目に、しっくりくるものが完成するに違いないのだ。しかも書籍の装幀ともなれば、スタイリングや舞台衣装ともまた違う、いわばオートクチュールの一点物である。手放しで絶賛するけど、この表紙、かわいくて怖くて、禍々しいなかにも食欲がそそられて、罪深くもイノセントで、最高じゃない!? 雑誌連載ともウェブ連載とも違う新しい自分、誰より楽しみにしているのは著者本人です。


と、ファッションの話に引きずられているのはなぜかというと、下記トークショーへの登壇が決まったからでもある。大手小町連載『40歳までにコレをやめる』に多大なる影響を与えた「先輩」の一人、トミヤマユキコさん『40歳までにオシャレになりたい!』の刊行記念イベントで、奇しくも発売日が同じ『天国飯と地獄耳』も先行販売していただけることに! やったー! 5/27の「待ち合わせ密売会」とハシゴしてくださるもよし、日曜日に予定がある方はこちらへ駆けつけていただくもよし。併せてよろしくお願いいたします!

『40歳までにオシャレになりたい!』刊行記念
「40歳までに身につけたいこと、手放したいもの」
トミヤマユキコ × 岡田育 トークイベント
2018/05/30 @青山ブックセンター本店
http://www.aoyamabc.jp/event/40/

トミヤマユキコさんの新刊『40歳までにオシャレになりたい!』発売を記念して、著者のトミヤマユキコさんと文筆家の岡田育さんがトークショーを実施します。
好き勝手に服を着て生きてきたせいで、大人のオシャレがわからない。グレーのパーカーばかり着てADにまちがわれていたトミヤマユキコさんが、自分のコンプレックスと向き合い、オシャレする喜びを再発見していく本書。
現在ウェブメディア『OTEKOMACHI』にて「40歳までにコレをやめる」を連載し、「下着の上下を揃えるのをやめる」「敬語は使わず不遜に生きる」など、自分を縛っていたさまざまな価値観を見直している岡田育さんをゲストに迎えて、アラフォー女性が自由に生きるために身につけていきたいもの、手放したいものについて考えていきます。
後半は、岡田育さんの新刊『天国飯と地獄耳』(キノブックス)の制作裏話も! 普段はニューヨーク在住の岡田さんとトミヤマさんのレア対談、必聴です!

※来場者にはオリジナルステッカーをプレゼント!
※トークショー後、対象書籍購入者様を対象にサイン会を実施します。
対象書籍『40歳までにオシャレになりたい!』(扶桑社)、『天国飯と地獄耳』(キノブックス)