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2023-07-03 / 山火事とモンスーンとその他の6月

一ヶ月以上ぶりの日記再開である。意図して止めていたわけではないのだが、書きたいことはBlueskyやT2といった新しいSNSに書いているし、わざわざ日記に書き起こす必要も感じていなかった。一方で、4月以降によき習慣として続いていた他愛無い日記を書かずにいることで、インプットアウトプットのバランスが崩れ、体調まで悪くなり、仕事も雑事も思うようにこなせない6月だった。書くのをやめるよりは書くのを続けたほうがよさそうなので再開した次第だ。

一連のあれこれを間近で見ていた夫のオットー氏(仮名)からは、「やはりTwitterのせいだよ、自分でも書いていたとおり、あなたは今、16年も連れ添った配偶者と離婚した直後のような精神状態なのだから、独身を謳歌して新しい遊びを始めたり、あるいは新恋人(BlueskyとT2の二股)を作ってウキウキしたり、石川禅ちゃんの新作がどしどしかかって推しのメディア露出が続いて毎日ご機嫌なようでいても、それはそれとして、しばらくは喪失感やフラッシュバックや幻肢痛に苦しんだりはするものでしょう、無理しないほうがいいよ」と言われた。正しすぎる。主治医かよ。さすが私の全tweetを読んでなお結婚しただけのことはある。

以下、一ヶ月の簡単な振り返りをして、■印についてはまた改めて書く。新しい日記ではなく、古い日付に遡って書く形式にすると思う。リハビリ期間につきご寛恕いただきたい。って、許すも何も、私が勝手に書いてる日記を他人が勝手に読みにくるという関係性なのだから、そのくらいは好きなルールでやらせてもらうぜ。


■5月26日、Ham4Hamを観るために待機していたところ、オシャレな黒人のおねえさんにマルゴのスポーツジョグII(地下足袋スニーカー)を褒められて嬉しい。その場でオンライン購入方法を教える。ニューヨーカーはみんなずんずん歩ける踵の平らな靴を探し求めているのだ。tktsで当日券を買い、コロンバスサークルの裏手で飲茶を食べてのど飴を買い、『CAMELOT』観劇。ちょっと補作しただけかと思っていたが、脚本がめちゃくちゃアーロンソーキン節で驚いた。バートレットシャー節も色濃く、単体では美しい芝居だったがリバイバル作品賞は『PARADE』がいただきだぜ、との感想。

昔からよく遊んでもらっていた年上の友人、増田セバスチャン氏がNYCで新しく「Sushidelic」という鮨屋をオープンする。コロナ明け、年に何度も日米間を往復する超絶多忙な日々のなか、その開店準備中に誘われて何度か飲みに行く。うち一回は、今ロウアーマンハッタンで最も熱いエリアの一つ、Two Bridges(二つの橋の袂、つまりブルックリンのDUMBOの向かい側)で牡蠣とワインとムール貝とムサカ。私にとってセバ氏は徹頭徹尾「演劇のひと」という分類で、飲み方もどことなく演劇人っぽい。カワイイ顔して体力がエグいやつ。秋は帝劇『チャーリーとチョコレート工場』が控えている。やはり体力がエグい。

かたや私は5月末あたりから、なーんか調子悪いな、という日が多くなる。進めていたとある断捨離プロジェクトがうまくいかず頓挫中。次に日本帰るまでには完遂したい。ジャイロトニックへ行ったりUpStateで新しいパスタを試したり、以前やった「Rubirosaで昼からビール」の二度目を開催したりの日々。スーパーマーケットでバジルの苗を買って窓辺で育て始めるも早々に水耕栽培に失敗。だが苗のほうはほったらかしといても怖いくらいに健在。どんどん葉をむしってじゃんじゃん食らう。以前書いたウォーターサーバの買い替え、6月2日に無事に新しいものが到着して古いものと交換を終える。配送日時が一ヶ月ズレるくらいでは怒らなくなった。日本産と微妙に違う米国産パンケーキミックスと無事に和解し、ようやく舌に馴染んだホットケーキが焼けるようになった。

■6月4日、昨年ビーニーフェルドスタイン主演で観た『FUNNY GIRL』を再観劇。リアミシェル主演では初めて観た。ファニーブライス役が違うだけでこんなにも違う話に見えるのか、というのは面白かった。華があるのはリアなのかもしれんが、ラミンカリムルーとマンガっぽいカップルを演じるにはビーニーも好かったと思う。映画版含めてこれだけバリエーションを観れば、いわゆる「伝記」とは捉えずに済み、やっと物語との向き合い方がわかった感もあった。終演後、bcfea(Broadway Cares/Equity Fights AIDS)の関連企画で、日本人キャスト岩井麻純さんに大変贅沢なバックステージツアーをしてもらう。あれこれ質問攻めにしてしまった。終わってから舞台裏を観られるならセット全体を俯瞰しておきたい、と意図して2階最後列席を取ったのもよかった。劇場って本当に、なんて狭くて広くて狭いんだろう、あんな板の上に「世界」が見えるなんて魔法みたいだな。二度目三度目ならこういう観劇が楽しい。また書きます。

日曜マチネ観劇は久しぶりで、ハッピーアワーをまったり二軒ハシゴして「kame」でラーメン食べて帰る。翌朝は夜明け前に起きて日本の夕方とLINE通話をつなぎ、中江有里さんのご結婚を祝う『とくダネ!』出演者たちの同窓会。もう10年になるなんて信じられない。画面越しに久しぶりに手を振った小倉さんもお元気そうでよかった。

■そろそろ髪を切りにいかないといけないんだよな、と思いつつ、バリカンを衝動買いしたのでさっそく試す。いかにもザンギリ頭という感じだけど、洗面所で思ったよりうまく刈れた。ここからしばらく、セルフカットのツーブロックで行けるところまで行ってみよう。気分を高めるために映画『タクシードライバー』を観るなどする。

6日、久しぶりに入ったクレジットカード不可のイタリア料理店「Supper」で、席に着いてから「あ、現金無いじゃん」と気づき、夫を残して近くの銀行ATMまでおろしに行く。その往復、夕暮れの街がけぶっていてやたらと焦げ臭く、「近所で爆発火災、にしては、みんな騒いでいないよな」「自動車事故で現場が片付けられた後か、道路工事か地下鉄工事の排煙を流し損ねているのかな」とあれこれ考えながら店に戻り、ヴィールスキャロッピーニ。深夜にも近所の飲み会に出かけたが暗くてわからず、喉を痛めたのも酒の飲みすぎ喋りすぎだと思っていた。

翌日、7日である。カナダの山火事の影響でニューヨークの空がなんとも言えない赤茶色に染まる。こうなってみれば前夜の自分はあまりに呑気すぎるというか、「何かしらの原因でご近所の大気が汚染されている」状態に慣れすぎである。しかしさすがにもう朝から「平時とは違う」と一目でわかる朝。報道では摩天楼がドドメ色に霞んだような遠景の写真が多かったが、渦中にいると、濃いめのミルクティーを作るために紅茶と牛乳をかきまぜてる途中みたいな色。黄砂というより汚泥っぽい。赤いのは太陽で、明るいのは明るいが、金輪際もう二度とあの今までのようなまばゆいブライトネスでパキッと青空を照らしてはもらえないんだろうな、と絶望するような、濁った毒々しい暖色。「世も末」と口走りたくなる。明るいのに嬉しくない、日が落ちて暗くなるとホッとする禍々しさだった。

ローカルニュースでは「子供や高齢者や特定疾患ある人は外出しないように」「n95マスクが余っていたら活用して」などと繰り返している。コロナ禍がなかったらもっとガンガン外出する人が多かったはずだが、さすがに「後遺症が残る可能性がある」と脅せばおとなしいもので、街も人通りが少ない。私の予定もリスケされた。自然災害に脆弱な大都市ニューヨーク、遠方からの通勤も多いので「雨が降ったら遅刻して、雪が降ったらお休みで」というカメハメハなワークスタイルが定着しており、台風直下で電車通勤を強いられる日本は見習ってほしいフレキシブルさである。窓から見える工事現場も、普段は早朝から動いているが午前中早々に解散となった模様、無人となる。デリバリーの人々は動き続けている。そりゃ彼らの最低賃金は上げたほうがいい。かたや、Blueskyに書いたけれど、こんな大気汚染さえも「インスタ映え」のネタ、イケてる私の自撮り背景、という扱いをしているニューヨーカーが結構いて呆れてしまう。みんな中高年だ。せめて私は若者の側に立って気候変動問題について学んでいたいものだね。

我が家は幸い食糧のストックもあるし、私の体調も万全でないので、二人とも数日間は外出しないことを決めて籠城作戦に入り、あるもので自炊の算段を立てる。アラビアータスパゲティ、治部煮、焼きそば、豚丼、青菜の玉子とじ、水餃子、自家製わらびもち、などなど。9日の夜は、ミュージシャンというより釣り師の様相を呈しつつあるご近所の友人・唐木元さんから分けてもらった立派な白身魚の干物をアクアパッツァにする。何の魚かもわからないが(訊いとけよ)、めちゃくちゃ美味かった。店で出したら一鍋で64ドル(2人前から)くらい取れるメニューである。翌日の昼は残りをリゾットにする。これまた美味い。ランチで一皿28ドル取れる。カネの話はやめなさい。

■10日、『New York, New York』観劇。「ベタすぎるにもほどがあるニューヨーク讃歌」を堪能する。世界のどこにも二つとないこの街への盛大なラブレターのような作品、観光案内を兼ねた往年のラブコメ映画をそのまま舞台化したようなかわいらしさ、よくうまいことリメイクしたな、と感心しつつ、毎年一作はトニー賞レースに絡む歴代の「ニューヨークもの」の中で比べるなら、私はやっぱり昨年の『PARADISE SQUARE』のほうが好き……少数派なのはわかってますけどね。こちらも日本人キャストが出演中、この日は厨房の場面で「私はジンジャーロジャースになってみせる……日本人の!」という台詞がある役だった。その他のシーンでは基本的に、多彩にもほどがあるアイリッシュ系の男性主人公でも歌うますぎる黒人のヒロインでもイタリア系の理解のある親友くんでもなく、ヒスパニック男子に感情移入して観る。自分がLMMファンなのもあるが、やはりそれだけ、アジア人が真の意味で感情移入できるキャラクターが少ないということ。

この日は大学の後輩、バーレスクダンサーのNikita Bitch Projectと現地集合。直前にあったBurlesque Hall of Fame’s annual Tournament of Teaseの話など聞く。今年からM- Exotic Worldとして男女枠を撤廃したらシス女性が賞を逃す結果となり物議を醸したそうだ。こちらもトニー賞の男女枠が残った話など返しつつ、前日観た『MJ』の感想など聞きつつ、BEAで一杯やってからオットー氏も合流して向かいのPurpleTongueでディナー。昼までアクアパッツァ食べてたから今夜こそ肉だぜ、と思ったら肉料理が品切れでガッカリ、ブランジーノで締める。飲みすぎた。

■11日、トニー賞。地味な候補作の集まった年にちょうどWGAストライキが重なって、スクリプトが無いなかでも地味によい祝祭だったのではないかと思う。『Kimberly Akimbo』があんなに獲れると思ってなかったので嬉しい。マイケルアーデンには演出賞をあげるべきではないだろうと思いつつも『PARADE』がリバイバル作品賞を獲って本当に嬉しい。けどJRBのスピーチがカットされて哀しい。あと公演期間は伸びなかったので残念。日本の新聞などはジェイとアレックスをまとめて「ノンバイナリが受賞」と報じ、案の定ヘイトスピーチを集めていてガッカリする。せめて作品を観てから書いてくれよ! と思うのだが、漫画や映画と違ってそれがしづらいのがミュージカルの世界の難しさ。

■合気道の稽古を再開した。ビジター会員になっている道場が移転して改装されてから初めて。まだあんまり回数通えていないが、鈍らないように続けたい。

■Twitterをやめたので、Twitterでブロック機能を活用するようになった。

13日、NY滞在中の鈴木みのりさんと会う。SNSでは繋がっていたが実際に会うのはこれが初めて。STRANDで待ち合わせて大学校舎とアルファベットシティ見せてお茶してからUpStateで生牡蠣食って最後はVanLeewenという「ご近所案内」のフルコース、積もる話が積もり積もって9時間近く話しっぱなしだった。何のためにどのように死ぬまでを生きるか、という話。それが実現できるような人生を歩むためには何が大切か。望むものを手に入れるために捨てたものは何か。詳しく書きたいけど、思い返してみるととても詳しくは書けないような赤裸々な話ばかり。というわけで■印は付けずにおく。

14日、『MONSOON WEDDING』を観に行く。15日、中高年夫婦でも食べられる油そばが作れないかと思って昼食に試してみる。夜は夜で、先日のアクアパッツァが悪魔的に美味かったので、キャットフィッシュで再挑戦。台所でナマズを調理する人生になるなんて思わんかったわ。美味い。残りはチーズリゾットにする。16日は渡辺由佳里さんのYouTubeチャンネル用に対談動画を収録。17日は健康増進のために散歩してブランチしてノマド。

■渡辺由佳里さんのYouTubeチャンネルの「わくわく文学トーク」動画はこちら。これも後日ちゃんと書きますね。以後は読書記録をつけて献本のお礼もそこでしよう! と思っていたのに、思ってから一ヶ月近く経っている。


■新婚旅行で日本滞在中の米国人の友人のために着物ショッピングを指南する。こういうのもどこかにまとめて書いておきたい。

このあたりからいよいよ本気で調子を崩し、行く予定だった合気道を休んだりするようになる。寝たり起きたり仕事にならず、アナログ絵日記も空白が続いている。だるい、眠い、急に暑い、かと思えば冷える、むくみが取れない、会話が困難なほどの頭痛と耳鳴り、動悸など。生理期間でもないのにずっとPMS(月経前症候群)の気鬱が続くような感じ。あるいは、激務が続いてカフェイン摂りすぎたのに変な姿勢で寝落ちして起きた直後に節々が痛いときの感じ(いやな具体性だな)。命の母を飲んでみるも効かず、運動してもスッキリせず。伏せっている間、ロシア大使館を舞台にしたものすごく壮大で怖い夢を見て、起きたらウクライナ軍の反転攻勢に進展があったりした。あの夢も詳細メモしておきたいけど、自分以外は読んでもつまらないかもしれない。映画『ビリオネアボーイズクラブ』を観る。やはりケヴィンスペイシーは、芝居は素晴らしいのだ。惜しい俳優を亡くしたものだよ。死んでないけど。そして自業自得だけど。

24日、プリーツプリーズに着替えていると夫が「あ、ぷつりこ! ぷつりこの服!」と言う。「いやぁ、俺も洋服のブランド名を覚えてピタリと正確に当ててしまうような人間になったなぁ」と自分で自分に関心しているが、微塵も合っていない。リコピンのことを「ぴこりん」と連呼していた2020年から進歩が無い。翌朝3時起きのため早寝する夫を置いて、一人で「Sushidelic」の試食パーティーにおよばれ。内装はあんな感じ、かつ漬けマグロがマカロンで供されたりちらし寿司がパフェグラスで供されたりするものの、味は普通に美味しくて大変失礼ながら驚いた。言われてみれば東京原宿のKawaii Monster Cafeでだってまずいものを食べた記憶はないのだ。デリリウムとブルックリンKURAが飲めるのもポイント高い。とはいえ席予約は来年まで埋まっているとのこと。

25日、プライドマーチの日だが、この日も悪天候の予報だったのでWestvilleでブランチだけして早めに帰宅、今度はあんこうでアクアパッツァ作って食べる。ご近所はもちろん夜まで賑やか。27日、夫婦でブロンクスのかかりつけ医を訪ねる。服を褒められて嬉しかった、という話をBlueskyに書いた。夜は「Sushidelic」オープニングパーティー。28日はそのすぐ隣にあるMara Hoffmanの店で「Lookout&Wonderland」の新作展示会。佐久間裕美子さん、鈴木みのりさん、前田直子さんとご一緒する。マレーシア料理を食べてからアイス食べに行って深夜にジェラートとクレープをつつき合う。こう書くとかわいいものだが、租税条約手続きとマイナンバーとインボイス制度に怒り狂い、マジョリティ特権の無自覚さの話などしていた。人、何を選び何を捨て、どこに居を構えるか、悩みは尽きない。

30日はブルックリンまで出かけてあれこれと用足しを。よく歩き、気が大きくなり、近所ではちょっと手が出ないような高額の買い物をする。Twitterに障害が出て閲覧制限が始まり、避難民にどしどしBlueskyの招待コードを配ったりした。MetaのThreadsが参入したらどうなるだろうか。


『ラングドックの薔薇』とてもよかった。『ダーウィンヤング』は大千穐楽、あちこちで石川禅が褒められていて嬉しい。

NHK青春アドベンチャー『ラングドックの薔薇』、今回も素晴らしいシリーズだったな、並木陽原作ドラマにハズレ無し! ペイレやギレムら騎士たちと、女領主マルケジア様やジョアナ姫様との関係、そこに横たわる双方向性クソデカ感情は現代でいう「恋愛」とはまったく別物なのである、ということが若年層リスナーにもバチバチに伝わったのではなかろうか。ただ萌えだけがある。あとエルメンガルドおばさまが最高におばさま。激動の世を生き抜く中年女はこのくらい複雑なキャラクターでなければ。

https://www.nhk.jp/p/rs/X4X6N1XG8Z/blog/bl/pA1EPjlLrA/bp/pKRY6wGjgr/

続)力の限り抱きしめ合うもけっして恋仲ではない永遠に坊やな海宝直人&高嶺の未亡人である坂本真綾ペア、騎士として熱烈な詩を献じた憧れの君ではなく「あんたは騎士より詩人が向いてるよ」と言ってくれた女の下へ走る廣瀬友祐、パパ王もおじいちゃん騎士もお目付けおばさんも全員メロメロにする音くり寿姫、みんな最高だったが、しかし青春アドベンチャーは毎回必ずテンプレみたいな色ボケ権力者を出さないと死ぬ病なんだろうか? や、ぐっさんめっちゃイキイキ演じてたからいいんだけどな、若者たちを爽やかに見せるためにおっさん悪代官の強姦シーンを挟む、時代背景舞台設定がどこでも結局またこのパターンかいな! とは思いましたね。笑

続)昔はこうしたドラマで「ヒロインを苦境に立たせる意地悪なおばさん」像がワンパターン化するのが耐えられなかった、最近はそこに厚みが出てきて今回でいうエルメンガルドおばさまみたいな一筋縄でいかない中年女の多様性が出てきて嬉しい限りですけど、対照的に「権力を得たらとりあえず手近な若い娘をレイプしようとばかり考えるおっさん」については、もうこれ以上の描きようが無いのかねえ。シャルル殿、物語的にはただの紳士的なヤリチンというか、南フランスの雅を解さぬ粗野な恋愛脳の男ってだけでも通るのに、「せっかくのCV川口竜也だしエロ悪代官の定番台詞でも言わせとくか」的な使われ方でちょっと噴いた。気持ちはわかるが!笑

続)前半、海宝ペイレの「カネのためならご婦人も騙す」詐欺師紛いの落ちぶれ騎士設定がすごくいいなと思ってたんですよね。まぁ『アナスタシア』のディミトリとそう変わらんが。遊び人の色男ながらもふたたび騎士としての自覚に目覚め、しかし世知辛い現実を見てきたからこそ綺麗事だけで騎士の務めに没入できない、という葛藤がよかった。昔は次に帝劇『二都物語』やるなら海宝くんがチャールズかなと思ってたけど今は断然シドニーカートンで観たい。我が推し石川禅ちゃんは、別にそんなに『ナウシカ』ぽくはないと思ったが、水を得た魚のような老け演技で毎度ながら最高じゃったわいな……今井朋彦との競演が耳福すぎてずっと聴いてたかった。

2023-07-01 https://bsky.app/profile/okadaic.bsky.social/post/3jzivosrm2327

7月3日は自宅で夕飯中にトイレがぶっ壊れて洗面所が水浸しになり大騒ぎ、とはいえ大事には至らず。もしも大事に至ってたら明日の祝日まるまるトイレ使用不可で大変だったわ、というわけで、あっという間に独立記念日。現在深夜0:30なのだけど、もう近所の誰かが野良の打ち上げ花火をボコボコバチバチ上げている音がする。気が早い。市の花火大会は今から20時間ほど後なのに。そして雨降ってんのに。でもこのところゲリラ雷雨と大気汚染が交互に来る悪天候だから「小降りのうちに上げちまえ」となる気持ちもわかる。


今まで日記をあまり書かずにいる理由の大半はTwitterだったのだが、Blueskyはそれともまた関係性が変わりそうなので、転載できるものは転載していけるとよい。