202205_JapanParade

2023-05-01 / ゴールデン極妻ウィーク

リアルが充実しはじめて日記が追いつかなくなってきた! Instagramが3月で止まっているのもヤバい。Blueskyに長文連投している場合でもない。全然大した内容じゃないけど、習慣化のためにまとめて日記書きます。


29日、夢の中でも大人気の木村一基九段(仮名)と何かの役得をもって無限にイチャイチャできるポジションにつけた自分、そんな、いけません私には別に推し棋士が、こんなことでは鞍替え推し変してしまうどうしましょう、という最高のドリームを見て目覚めると、先に起きた夫のオットー氏(仮名・実物)がAbemaトーナメントで木村一基九段(実物)の勝ち将棋を観戦している。ちょうど「鎮静剤で眠って意識が無い間も耳は聴こえている」という話を読んだばかりで、あの体感5時間くらいのリアルな夢すべて、覚醒前のほんの5分程度の間に耳に飛び込んだものを脳が勝手に再構成しただけか、と怖くなる。非科学的連想かもしれんが、こんなことでは私は絶対に認知症の妄想や見当識障害も人より多めに出そう、そして普段からこの調子なので発見が遅れそうだ。一日じゅう大雨で引きこもり。夫(実物)の新作手料理、豚しゃぶしゃぶトマト鍋が美味い。

30日、この日も一日じゅう大雨で引きこもり。部屋中がいきなり結露びっしりになったり、床が揺れるほどの雷が落ちたり、気圧変化にやられて倒れるように数時間ほど寝込んだり。終日在宅、夜はいきなり盛り上がって映画『極道の妻たち』(Yakuza Ladies)を観ることになる。あらゆる語彙が奪われて感想が「かたせ梨乃のおっぱい……」だけになってしまうほど、「かたせ梨乃のおっぱい……」という内容だった。

極道の妻たち【予告編】
https://www.youtube.com/watch?v=3Gvhw_eDgN4

そして着物民みんな言うけど岩下志麻の襟合わせがエグい。21世紀のカタギの着付教科書には「鎖骨より下の肌が見えたら死」くらい書いてあるのに、愛した男が極道だと谷間を強調せんばかりのVネックだし、細いチェーンのネックレスでデコルテが一層目を惹く。どしどし階段を駆け上がるときふくらはぎまでがっつり生脚が見え、総絞りの襦袢はだけて太もも見せてチャカ撃ったかと思えば実妹にびりびりに長着破られてガーターストッキングめくり返したりもする。それらすべてがサマになる。なんでよ。大きく張り出したヘアスタイルとのバランスも絶妙で、スーツの男どもに囲まれていてなお「一番デカいな」と思わせる存在感だが、小顔効果もばっちりだ。その大半がスタイリスト無しの監督と女優の発案で「計算通り」だというのにシビレる。

着物を着るようになってから古典とされる日本映画を観ると本当に面白いな。そして無印『極道の妻たち』は1986年作品で岩下志麻は1941年生まれなので、だいたい45歳くらいのとき撮影された映画である……ちょっと……私と2歳しか違わんのやが……いや比べるものではないけどさ、えー、ガーリー小紋とか着てる場合じゃねえな、私ももっと衣紋抜いて半衿細めて帯締め位置下げよ(影響されやすい)。本家の姐・藤間紫の真夏に超クールな抱き紋の絽の喪服も、ヒイィ!と声出るくらいカッコよかった。

1日、メーデー。久しぶりに晴れたので日光を浴びに外出する。フリーランスがこんなに天候に左右されるワークスタイルだとは、やってみるまで知らなかった。セロトニンは大事。夜のMetGalaの模様はファッション業界の友人たちのInstagramと日本語圏Twitterのタイムラインで知る。ニューヨークに住んでるからって全員がブロードウェイミュージカルの新作を全部チェックしたりなんかしないのと同じように、ニューヨークに住んでるからって全員がMetGalaに関係した仕事に就いて関係者パスを下げて当日現地に詰めているわけではない。もしそんなふうにフカシてる奴がいたらそれこそモグリである。私は近所の店のルーローハン食べるのに忙しい。あとゴールデンウィークで日本との交信が途絶えがちなのをいいことにこのまま『極妻』シリーズ視聴してしまいそうで怖い。


どこがリアル充実なんだ、と言われそうだけど、日記に書くようなことが無い生活、日記に書くほどもないことが淡々と続いていく生活は穏やかでよかろう。まとまった時間を使って手書きで何かの青写真を書くような作業が捗る。Twitter断ちは効いていると思う。

Blueskyの招待コードはまだまだある。Scrapboxに書かれてる程度のこと自発的に予習してる人ならすぐ渡している。「誰からの招待か」は記録が残るし、変な挙動したら私にも連絡が届く仕組みなので、そのつもりでどうぞ。I have my eyes on you(ジェスチャー略)。今月はAAPI Heritage Month(アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月)ということで、Blueskyでも「AAPIのみんな、名前の由来を教えて」というスレッドが盛り上がっている。CEOもアジア系で親の命名が蓝天(Bluesky)だったといういい話を聞く。AAPI Heritage Monthといえば昨年はNYCでジャパンパレードが開催され、着付け教室のみんなと着物を着て練り歩いたけど、今年は都合つかず私は欠席。来年以降また出たいな。


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去年のジャパンパレードの様子