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ザ・インタビューズ転載日記(マームとジプシー)

お気に入り、おすすめの小劇団はありますか



お気に入りでもおすすめでも、すぐに大きくなったり解散してしまったりするのが小劇団の嬉しくも悲しいところなのでしょうが、最近すっかり夢中になっているのは「マームとジプシー」です。初めて観たのが『あ、ストレンジャー』で、まぁ、非常にびっくりしました。「演劇」という一つの、千年単位でこねくり回されて手垢でつやつやになった(そこが魅力でもある)アウトプットの方法を与えられて、いったいどうしてこんなもの、演劇どころか他のどこでも見たことないようなものを出せちゃうの、という思いです。繰り返し繰り返し同じものを描いているようでその見せ方が毎回違う。短期間でどんどん発表される新作をつなげて観て行くのがとても楽しみです。一作観たより二作三作観たほうが好きになる、というのは大事な基準だと思います。そして、藤田貴大は、女子よりも女子の怖さを描ける人だ、どうして女子便所で繰り返し繰り返し起きている事件の一つ一つ、けっして表に出ることはないはずであるあれらの事象を、全部正確に把握しているんだ、男子なのに。怖い怖い。

外からわかる情報だけでは実態が見えづらいといいますか、複数の目利きの知人に強く誘われなければまず観に行かなかったと思うので、その点は非常に感謝しています。で、その彼らに「マームとジプシーと同じくらい面白くて観るべきだと思うものがあったらぜひ教えてください」と言ったまま、自分ではまったく開拓していませんね。あと、この回答がその熱っぽさに比して極端に短いのは、まだ観たことない人に対してあんまり絶賛して次回公演のチケット取りづらくなるのが嫌だからです。