2020-01-04 / Gutenberg元年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。お正月ということで、2017年に書いた「長めの自己紹介」を 2020年バージョン にアップデート。前回は「逆順」で観念的なことを書いたので、今回は「正順」で人生に絡めて自著の宣伝をしてみました。

で、Gutenbergですよ。グーテンベルグ。いやいや、グーテンベルクだろうって? えー、でも、グでしょ。ここはグだろう、アメリカ産だもの。ヨハネスグーテンベルクのことはクで発音するけど、これは人名じゃないから「グ」でいくよ、そのほうが人名とも区別がつきやすいでしょ。ブルゴーニュとバーガンディーみたいなものだよ。違うか。

何の話かというと、このサイトを動かしているWordPressの新エディターのこと。まったく触れていなかったので、今回の「自己紹介」からはGutenbergの機能をちょびちょび試しながら書いてみた。慣れるまで恐ろしく時間がかかりそうだが、慣れたら確かに、早そうだ。1990年代末から日本語でウェブに文章を書いていて、最初はHTML、マークダウンより先に「はてな記法」、他にもあれこれ作法を叩き込まれた世代ではあるが、当面これと付き合ってみようと思う。

とはいえ見た目はまったく同じままです。「Davis」から「Twenty Twenty」にテーマ変更しようと思ったのだが、子テーマがうまく動かなかった……。とにかくひたすら重くなるのが嫌で、裏であれこれ試しているんですけどね。

毎年毎年、正月くらいは真面目にサイトを更新して、あとはほとんど放置してしまうのだけど、今年は割と本気で取り組んでいる。まず、巷で大人気の「note」については、時代に逆行するかたちで、今年の早い段階での解体を考えている。理由は後から書くかもしれないし、書かないかもしれない。端的に言って「最初に遊んでいた頃とは全然違うサービスになってしまった」のが大きい。

機能が増えるのも理念が変わるのも全然構わない。とはいえ、2014年のローンチ当初、私が楽しんでいた「課金」の仕組みが、今では別のスキームで捉えられてしまっている。昔の有料コンテンツを現在に至るまで維持し続けて、それで、更新があるかないかとフォロワーに期待をかけてしまっていることが、だんだん苦痛と感じられるようになってきた。

今までの有料コンテンツ、とくに、軽率に始めた定期購読マガジンをご購入くださった方に対しては、大変申し訳なく思っている。「noteにこそ置いておく意味があるもの」だけ残して、あとは消します。消した上で、取り急ぎ、このブログにでも転載しておきます。ごめんなさい。

また昨年、はてなブックマークを使うのをやめてみたところ、素晴らしく精神衛生に良いことが判明した。そして今月末には、はてなグループもサービス停止してしまう。グループなんて誰も使ってないよとお思いかもしれんが、どっこい私はめちゃくちゃ使っていたし、ちょっと引くほど思い入れが深い。「私が愛したはてな君は、もう、どこにもいない」と改めて感じる2019-2020年であった。

そんなわけで、結局、信じられるのは自分のサイトだけなんだなぁ、「私が、命、委ねる、それは、私だけに、私に〜!!」だよなぁ、との思いを強くしている。終わりの始まり。原点回帰。巨大なログ保管庫としての独自ドメイン。二十年余のアーカイブを、コツコツ貯め込んでいく。何のために? 私のために。

ところでお気づきだろうか、この文章、だいたい200字前後くらいで改行が挟まれていることに。そう、二十年余のインターネットライフで私に最も大きな影響を与えた記法、それはTwitterの「140字制限」なのだった。推敲なしに書くとこうなるんだよ。それ以外のもの、断捨離しちゃってもいいだろうな、というのが現在の心境です。