ザ・インタビューズ転載日記(愛と憩)

空気や水以外で「これが無いと生きていけない!」っていうものはありますか?

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だんだん慣れてきたのでしょうか、こういう質問には臆面もなく本気でガチレスできるようになってきました。「愛」と「憩」です。

「愛」につきましては、かつてNOKKOが歌ったとおり、「愛だけじゃお腹がすくから早く大人になって強く抱きしめて」というのがすべての真実だと思います。愛さえあれば生きていけるだなんて私はまったく思いませんが、愛のないところでいくら抱きしめられてもそれはそれで生きていけない、だから愛を抱いたまま大人にならなくちゃいけない、と、あの歌はそういう意味なのだと解釈しております。

「憩」というのはかつて沼田元氣が掲げていた芸術活動のコンセプト、ラブ&ピースの、ピースのほうです。平和や幸福は遠くに見えているその姿をがむしゃらに追い求めるべきもの、今この場になくたってそれだけで人が死ぬことはありません。だけど心に「憩」がなけりゃ、平和や幸福を志向することすらできなくなって、人と人との争いの果てに命が奪われたりもするでしょう。また、平和って何だ幸福って何だと考えはじめると一歩も前に進めなくなりますが、憩とはむしろ、何かを考えるためにふと立ち止まる、豊かな時間そのものを指すのだと、そう解釈しております。