新書館の隔月刊コミック雑誌『ウィングス』2013年6月号(4月28日発売)より、獣木野生『パーム(PALM)』シリーズの最終章「TASK」の連載がスタートしました。これを記念した別冊付録、永久保存版小冊子「Petit PALM BOOK」に、「パームへの恋文」と題してエッセイを寄稿しています。詳細は下記コミックナタリー記事をご参照ください。
コミックナタリー – 「パーム」最終章が開幕!別冊付録に岩岡ヒサエが恋文寄稿
これがどれだけ光栄な話か……!! きっと、ほとんどの人にはわかっていただけないのではないかと思います。浅倉大介がディズニーランドの仕事を受けるようなもんですよ!!(余計わかりづらい)
CLAMPの『聖伝』が読みたくてウィングス本誌の購読を始めたのが小学生のとき、当時はお小遣いがなかったのでお年玉貯金から12ヵ月分の「ウィングス購入予算」を差し引いていたのを懐かしく思い出します。当時、子供部屋の二段ベッドは妹が下で私が上、寝床のすぐ横にある大窓に作り付けられた棚にずらりと『ウィングス』と『月刊カドカワ』のバックナンバーを並べ、消灯後も布団にもぐって懐中電灯で何度も何度も繰り返し読んでいました。ちょうど『PALM』シリーズの新章「愛でなく」の連載が始まる前後のことで、雑誌連載で知ったこの作品に夢中になったのが、もう二十年近く前のこと。『ファイブスター物語』同様、私の人生に多大な影響を与えた漫画です。
大好きなFSSとPALMでお仕事を頂戴して、なんだか「長尺漫画の連載再開を言祝ぐ芸人」と化しつつありますが、どちらも熱狂的な信者のたくさんいる漫画で、私なんかでいいのかな……というのが正直な気持ち。連載当初からずっと支えている先輩読者たちの足元にも及びませんが、自分よりさらに下の世代、若い読者に少しでも興味を持ってもらえるよう、お手伝いできれば幸甚です。