久谷女子「超文学フリマ@ニコニコ超会議2」出展

ここ、だんだんライフログと化してきつつあるので、内容は5月8日に書いてますが、4月28日付のエントリにしておきます。

「ニコニコ超会議2」併催、「超文学フリマ」に、いつものサークル「久谷女子」(ウ-33)の売り子として参加してきました。

頒布物は、『久谷女子便り 総集編【金】』、『久谷女子便り 第五号』、『不機嫌メガネ男子論』、『博士メガネ男子論』、グッズの「久谷女子スペシャルステッカー」「久谷女子カンバッヂ」です。
おかげさまでカンバッヂは完売、増産または新作を作る予定です。同人誌のほうもなかなかの売れ行きで、細かな数字はわかりませんが「コミケほどは売れないが、普段の文学フリマよりは売れた」とのこと。それぞれのイベントと我々の醸し出す世界観との親和性を思って一抹のモヤモヤした気持ちになりますね。うん、文学フリマではいつも浮いてるけど、超文学フリマではそんなに浮いてなかったと思う。
当日の様子はTwitterやInstagramにも綴っていましたが、だいたいこんな感じ。


親に連れられた小学生とか、クラスメイトと一緒に来たような中学生とか、青臭い香りのする高校生の男女混合チームとか……いたわ……。本当「15歳という年齢にテンションが上がってしまった」みたいな性犯罪者がうろついていなかったことを祈るばかりですな……。いや、低年齢層だけでなく、そこそこリア充そうで、あんまりオタクという感じもしない、私の世代では「こういうところ」に来ること自体が考えられないような客層の大人たちもたくさんいて、ガチヲタだったり、ガチ政党ブースだったり、ガチ企業ブースだったりが乱立する巨大な空間を、地元の花火大会に遊びに来てみた程度のノリで、平気な顔して闊歩しているというのは、なかなか見物でした。
じつは前日27日も、ニコニコ学会βの「むしむし生放送」目当てで出向いており、そこでもカルチャーショック受けました。


リア充系展示会というのは、コミケ開催時以外のビックサイトで行われているような例のアレです。ブックフェアとか、ウィンタースポーツフェスタとか。各ブースに無駄に美脚なコンパニオンのおねえさんがいたりして、カメラ小僧と一部のマニア以外はほとんど業界人かと思いきや、休日にやることなくなった家族連れも意外とタダで遊びに来ている、展示会かつ販売会でもあり、なぜかうっかり結構なお金が落ちる、というような。
私は今回が「ニコニコ超会議」初参加だったのですが、行く前は「すっかり一般化して市民権を得た『ネット系オタクの祭典』」みたいなものをイメージしていたのに、目的志向で自治が効いてて秩序を感じる旧来型の「オタクの祭典」とはまったく異なり、ただただ「(残念な)日本語圏ネットの混沌そのもの」という印象を受けました。これは主催者側のヴィジョンと一致しているのだと思います。
なんなら旧世代オタクが居場所を見失うよね。「何が面白いのか全然わからなかった」と斬って捨てるのは簡単なんだけど、出展者としてはホクホクするほど売上利益が出たし、サブカル消費者としてもいろいろな展示やトークセッションを楽しめたし、そのうえ、自分が到底理解できないと思っていたカルチャーについて、こんなにさまざまな角度から好き勝手に熱狂している人たちを一度に生で観察できた、というのだから、「お釣りが出るほど堪能した」と言えるのかもしれない。楽しかったし、恐いもの見たさでまた来てみたいです。
平均して10分に1回は、はるか遠くからいろんなアレンジの「千本桜」が流れてきていたような気がする。演奏してみたステージだったり、踊ってみたステージだったり、全然違うんだけど、同じ曲。ニコニコ動画には日々あんなにたくさんのオリジナル曲が上がっているのに、この場で「みんなで盛り上がる」ために流されるのは、ほんの少しの限られた人気曲。こんな世界にどっぷり浸っている子供が「ここを俺の国に、この歌を国歌に」と思うのは、それはそうなるかもしれないね、と思ったりしました。おばさん、明日からちょっとだけ君たちに優しく歩み寄れるかもしれないわ。


27日のtwilog
http://twilog.org/okadaic/date-130427
28日のtwilog
http://twilog.org/okadaic/date-130428