2023-04-23 / それはそのとき決めること

すまんが昨日書いた『サン・オブ・カル゠エル』の告知を、今日の分の日記の末尾に逃しておきます。昨日のエントリは昨日のエントリでワンテーマで読ませるべきものだったなと反省した。ある漫画のアイキャッチ画像を掲げておいて、後から別の漫画の宣伝するのもおかしい。こんなに続けて日記を書くの久しぶりなので、「読みやすさ/読みにくさ」の感覚が掴めなくなっているように思う。そして誤りがあっても直せないから言葉を重ねていくしかないTwitterと違って、ブログは「仕切り直し」がしやすい場なのをついつい忘れちゃう。今後もこの調子で手を入れます。


22日、晩飯はいつものブラジル料理「Berimbau」、ここは本当に美味しい。とくにブラジリアンストロガノフが美味しい。なんかヤバい中毒性の調味料が入っているとしか思えない。デリバリーで多めにとって何日かに分けて食べるのが最高。というわけで実店舗には長らく行っていない。ご近所なのにな。

余っている招待コードを自分で使ってBlueskyで独自ドメインを取る。それぞれの運営方法は後から考えることにした。その後、2017年から放置しっぱなしのマストドンなど覗きに行く。続けるか畳むかでいうと、まぁ、畳むことになるだろう。何が明暗を分けるかなんて全然わからないものだ。Blueskyの招待コードはまだまだ数あります。アカウント増やしたので以後はどんどん余らせていく一方だ。始めてみたい方、お気軽にお声がけください。ただし予習は各自でしといてね。

朝起きると仁礼博さんがInstagramクリーンヘッドギムラの写真を大量投下していて、そうだそうだまた春だ、ギムラさんの命日が巡ってきたのだ、と思い出す。私が東京スカパラダイスオーケストラを真面目に追いかけはじめたのはちょうどギムラさんが亡くなった時期と前後していて、ライブで観られなかったのが心残りだが、こうして毎春、TM NETWORKの記念日とギムラさんの命日を数えるのが季節行事のようになっていて心が中学生に戻る。ここから青木達之の命日までは毎年恒例スカパラ週間、過去のもの見返したり、あんまり追えてなかった近況をチェックしたり。

青ちゃんが亡くなったとき、「公式ホームページ」にファンが集まって思い思いに「追悼」を書き込んでよいという仕組みができて、「すごい! こんなふうにアーティストとファンを繋げる方法があるのか! しかもなんだこのラブ&ピースフルな『におい』は、俺たちがお葬式に大挙して押しかけてご遺族のご迷惑になるより断然よいし、今まで触れてはならん雰囲気があったギムラさんの思い出話もついでに聞かせてくれる古参までいて、インターネットってやっぱり未来を連れてくるものなんだなぁ!」と感銘を受けたのが昨日のことのようだ。1999年。「推し」という言葉から真っ先に想起されるうちの二人、「推し」とは地上で拝んでいてもいずれ雲の上に還るものだという私のあの強固な宗教的観念に多大な影響を与えている二人。

ずっと二次創作について考えていたり、あるいは、マイクロブログとミニブログとブログの違いについて考えていたりした、ここ数日。自己決定権や主体性というほどのものではないが、「行きたい場所に行き、使いたいものを使い倒して、したいことをして、なぜそれを楽しいと感じるかという理由や動機づけさえも、自分で決める」「守るべき場のルールには当然従うけれど、『こうあるべき』なんてスタイルはスタート地点には無い、我々が行動した後に道筋がついてくる」「とにかく使う、できることを考える、抜け穴を突いたりもしながら、より新しくてより面白い方向へ掘り進める」「そしてそれが自分に限らず誰かの何かの都合の限界で行き止まりになったらやめる」という、ずっと同じ話をしているように思う。誰にやめろと言われても好きに続けて構わないことと、禁止といったら禁止の意味だと受け止めるべきことと、両方あって難しいよね。いや、難しくなんかないんだよ、本当は。

続)「私たちは大丈夫!」とお墨付き欲しいのはわかるが、そうやって誰かに貰ったお許しをふんわり周囲にバラ撒くのではなく、自分で自分の胸に手当てて法やルールに照らしながら「私の行いはお天道様の下を歩けるし、咎められたら自分で言い分を主張できる」と独り覚悟決めるもんでは? って話だよ。

https://twitter.com/okadaic/status/1649740536658501632

続)いやー、この話、面白い。ちょうど昨晩6年ぶりにマストドン触って考えてたんですけど、結局、私があそこに根付けなかったのってFediverseがどうとかコミュニティの空気がとか以前に「この入力画面とこの出力画面の掛け合わせで、500字は多すぎるだろ、原稿用紙より多いわ」に尽きるなと。25メートルのプールでガチ泳ぎすんなやうぜえわ、と言われたら、たしかに幾つかにレーン分けたほうがいいですよね、と私だって納得する。一方で、「みんながたくさん泳ぎたがってるから全長2.5キロのプール作ったよ〜!」「えっ……」みたいなのもあると思う。笑。場が文体を作り文化を作る。Blueskyはどうなるんだろう。

https://bsky.app/profile/okadaic.bsky.social/post/3ju2frq55at2u

本日のお知らせ。『スーパーマン:サン・オブ・カル゠エル/ザ・トゥルース』のレビューを寄稿した。長年のアメコミ愛読者にとっては新しいことのない紹介文かもしれないが、私と同じように「スーパーマンの息子が男の子とキスしたって!?」と驚いた、普段アメコミをあまり読まないような人たちにも届くといいなと思っている。そしてとうとう推しができてしまった。ダミアンかわいいなダミアン。スーパーサンズに萌え転がったのでティーンタイタンズもゆっくり履修します。

更新されました! 『スーパーマン:サン・オブ・カル=エル/ザ・トゥルース』の書評です。アメコミのタイトルなんでみんな呪文みたいに長いのどれが何なの……とそこからの初心者ですが、アレです、「スーパーマンの息子が男の子とキスしてる!」で話題騒然となったあの漫画です。日本語訳が出ました。
https://twitter.com/ShoProComics/status/1649716427379867648

続)で、この、ジョンとジェイも大変よいのですが、ついに私もアメコミに推しができてしまった……ダミアン、ダミアンはいいぞ……。
/文筆家・岡田 育が読む『スーパーマン:サン・オブ・カル゠エル/ザ・トゥルース』──「明日のその先」を目指す英雄の息子|ShoPro Books
https://note.com/shoprobooks/n/n4286d517c9da

続)一般論として「リーダーシップを発揮するヒーロー候補でも、だからこそ、差別的なガキ大将っているよね」と書きましたけどね、私はね、スーパーサンズまで遡りましたからね、ダミアンが本当はそんな子じゃないってことは超わかってて書いてますから! みんないい子だよ〜!(近所のオバチャンか)

続)そして「今までさんざんスーパーマンとバットマンのこんな、こ、こんな関係に萌えてきといて育った息子が同性とキスしただけで難癖つける読者おるん? 親世代も大概やんけ拳と拳でちゅーしとるやんけ?」というのが初心者なので本当に全然わかりませんでしたが、今巻からいきなりでも読めました!

2023-04-22 / https://twitter.com/okadaic/status/1649729984926302208