ザ・インタビューズ転載日記(カバン)

カバンの中身を見せてください



お断りします。なんでみんなこの質問が好きなんですかね。雑誌の取材を受けたときも、まず最初にカバンの中身を撮らせろと言われて、イヤだったなぁ。冷静に考えるとブルックさんの「パンツ見せてもらってよろしいですか?」に近い質問ですよね。そりゃあ自分から積極的に見せたがる人だって大勢いるけど、まず最初に興味を持つのがソコって不躾なんじゃないの? という意味において。まぁ質問されたからには答えますけれども。

ここ最近、通勤カバンは、ドミニクピキエないし一澤信三郎帆布の布カバン、またはナインウエストのが多いでしょうか。共通点は、どんなに重いものを入れても底が抜けたり持ち手が千切れたりしないことですね……。マタニティやメンズブランドのカバンも愛用してます。とにかく、重みに耐えて10年単位で使えることが重要です。

必ず入っているものは、iPhone、財布、パスケース、名刺入れ、ポーチ大小、手帳、筆箱、ハンドタオル、くらいでしょうか。つねに何かしらガムとペットボトルも入っているかな。一時期は水筒を使っていたんですが続きませんでした。その他は、流動的に余計なものがいろいろと。どうせ読みゃしないのに単行本が二、三冊入っているのはビョーキです。B4サイズのゲラがあるときはさすがにサブバッグを使いますが、一度に二つ三つのカバンを持つのは嫌いなのでなるべく一つにおさめたいなと思っています。

どうしてろくに化粧もしないのにポーチが大小2種もあるかというと、大のほうには洗顔用具から化粧水から日焼け止めから生理用品から鎮痛剤や胃薬や目薬からコンタクトレンズの替えまで一式入っていて、いつでもどこでも泊まれるようになっているのです。学生時代、近所にコンビニのない大学構内に泊まることが多かった名残りです。折り畳み傘など「念のため」の備えで荷物が増えるのは大嫌いなんですが、「人から借りて済ませられないもの」はやや多めに持ち歩く、ここだけは習慣で変わりませんね。逆に言うと、一泊二日程度の出張ならいつものカバンに着替えだけ入れて行きます。手帳は昨年からyPad。何がどう電子化されようとも、スケジュールは紙でないと管理できません。いや、紙でも管理できてないですけど。

よく殿方などで、どこへ行くにも背広一つで手ぶら、という方がいますね。自由で軽やかな感じがして、長年あのスタイルにものすごく憧れているのですが、自分にはまず真似できないだろうと思います。そもそも服のポケットに何か入れるのが苦手で、どうせカバンを持たざるをえないならあれもこれも入れてしまおう、となりますから。中学生のとき一度ためしに体重計でカバンを量ってみたら、余裕で10キロ超ありました。以来、怖くて量っていません。