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ザ・インタビューズ転載日記(伝統芸能)

歌舞伎や落語や能狂言、文楽などに関心はありますか?



着物についての回答を書きながらうろうろ考えていたことをズバリ質問されたので小気味いいです。白状しますが、今のところ、さほど高い関心があるとは言えません。何故なんでしょうね。それにしても「歌舞伎や落語や能狂言、文楽」ってすごい括りだな。私が言うのも憚られますが、和物という以外に共通点あるんだろうか……?

学生時代、国語科の課外授業や何かで、歌舞伎、能、狂言、文楽、いずれも何度か生で鑑賞する機会がありました。今思うと、あれが逆に妨げになっていたのかもしれません。自分で選び取ったのではなく、学校から観ろと強要されたことで、当時はただ観さえすれば義務を果たした気になってしまったというか……。

狂言に関しては、連続テレビ小説『あぐり』で野村萬斎に夢中になり、彼の公演はよく観に行きました。また、仕事で噺家さんとお付き合いするようになって寄席へ行く機会も増えましたが、最近は落語狂に誘われてたまに観に行く程度です。能は、かつて野外で観た薪能がものすごく美しかったので勇んで能楽堂へ観に行ったら、そちらでは見事に寝ましたね……。やはり、私のようなミーハーが何かに熱中して通いつめるようになるには、同時代に生きる特別のカリスマ的なご贔屓を作って、その方を追いかけるようにしてハマらないと難しいのだと思います。それぞれのジャンルで、そんな人、見つけたいものです。