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ザ・インタビューズ転載日記(デザート)

友達の話の途中で隣のテーブルのデザートが気になったらどうしますか??



友達の話を聞いているふりをしながら、隣のテーブルを注意深く観察し、友達の話を聞いているふりをしながら、そのデザートの特徴を幾つかの視覚的要素に還元して抽出し(黒いもの・白いもの・何か和風の緑色のもの・下には寒天らしきもの・冷たそうetc)、友達の話を聞いているふりをしながら、さりげなくトイレかなにかを装って席を立ち、席に戻ってきて友達が中断された話をふたたび始める前に、さりげなく水を飲みグラスを置いたその手を持て余しているという感じでメニューを取り上げてもてあそび、再開された友達の話を聞いているふりをしながら、さきほど抽出した要素に該当しそうなデザート名を見つけ出し、友達の話を聞いているふりをしながら、「あー、なんか甘いもの食べたいかもー」と宣言し、友達の話の続きを聞いているふりをしながら、店員を呼び止めて「この、白玉ずんだチョコレートパフェというのとは、上にバニラアイスも載っていますか?」「ああ、クリーム抹茶あんみつもあるんですね、これってこういうお椀みたいな形で出てくる感じですか?」「こっちの、季節限定の葛切りアラモードっていうのは、別途トッピングとかできます? ふーん……」などと絞り込み検索をかけ、顔を上げてふと気がついたというふうに「ああ、もしかして、あそこの方が食べていらっしゃるのが、そう?」と目線の移動だけで隣のテーブルを指し、確定した注文を通してから、友達のほうに向き直り、あらためて誠心誠意、話を聞いているふりをしながら、デザートの到着を待ちます。