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ザ・インタビューズ転載日記(中島らも)

もし中島らもさんが生きていて、「ザ・インタビューズ」にいらしたら、どんな質問をして困らせたいですか?



「匿名の」問いかけで一番困るのは、こういう質問です。知り合いの誰かが、私と中島らもさんの関係性を知ったうえで、敢えてこのように問いかけているのか。それとも見ず知らずの人が、単に中島らもさんや、ひょっとしたら「明るい悩み相談室」か何かのファンだからというだけで、私以外にもマルチポスト的にいろいろな人に訊いて回っていることなのか。そうしたことが、さっぱりわからない点です。

先日Tweetでそんな話題についてつぶやいたせいだと思いますが、このところ立て続けに「死んだ人に会えるとしたらどうしますか」という質問を、手を替え品を変え幾つも幾つもされていまして、正直申し上げて、少し辟易しています。とくにこの質問は、「困らせる」ことが大前提だというのにも、戸惑いを禁じえません。仮定の話とはいえ、わざわざ「困らせる」ためだけに故人をよみがえらせるかのような物言い。「〜と質問したいですね」と真面目に回答すると、まるで私自身が「死者をよみがえらせたら、こうやって困らせたい」といつも考えている、底意地の悪い人間のように読めてしまう小狡い質問構造。回答を、パスしたいです、とても。絶対にパスできないんだったら、じゃあ……「なんでこんなとこにいるんですか?」とでも質問しますかね。

今はもうこの世にいない中島らもさんが、現実の世界でも、仮定の世界でも、もう、何事にも困ることがありませんように、とそう願っています。彼の死に、他人事でなく少なからぬショックを受けた人間の一人として。死後の世界やそこからのよみがえりを、信じていようがいまいが、空に向かって掌を合わせて誰かの「冥福を祈る」とは、そういう願いを抱くことなのではないでしょうか。もし時期が違っていたら大喜利のネタっぽく回答したかもしれないですが、今日はそういう気分じゃないです。ごめんなさい。