日曜日、気温15度。ガスレンジをぴかぴかに磨いて紅茶を入れ、ひたすら宿題、画材の買い出しなど。なんでか知らんがマルコススザーノが私のInstagramにイイネしてくれて、それがあまりにも嬉しかったので似顔絵を描いてうpしたら、なんとコメントまでいただいてしまった! 人柄よすぎだろ! というわけで一日じゅう舞い上がっていた。
夕方からエクササイズに行き、そのままリンカーンセンターまで「The Secret Garden」コンサートを観に行く。スルーしようかどうしようかギリギリまで悩んでいたのだが、前日にえいやっとチケットを取った。結果、大正解。
ミュージカル『The Secret Garden』の25周年記念コンサートで、公演は二晩限り。シドニールーカス、ラミンカリムルー、シエラボーゲス、この三人が主演で共演するというだけでも目に焼き付けておきたかったのだ。シエラは過剰すぎるほどの歌唱力が浮世離れした幻の役に合っており、ラミンもラミンで「病んだオッサン」の役がやっとハマるようになってきた。「クリスティーヌの亡霊がファントムを怯えさせる」という配役で、この二人はやっぱりこのほうがしっくり来ていると思う。そしてメアリー役のシドニールーカス。身長がぐっと伸びて大人っぽくなったものの、あのどこまでも延びていく気持ちのいい「ませた女の子の声」は健在で、宛て書きなんじゃないかってくらいこの難儀な英国少女の役が似合っていた。抱えている楽譜を取り落としそうになったり仕草には幼さが残っているものの、刻一刻と成長していく彼女の今しかできない演技を堪能できて大満足。初演時に本役でトニー賞を獲ったデイジーイーガンが年を経てマーサ役で出ているのだが、メアリーを諭すナンバーの後、感極まって号泣していた。いろんな意味合いがあるだろうけど、この天才少女にかつての自分の姿を重ねていたのではないかな。
行かずに後悔するくらいなら行って後悔しよう! とすべてを投げ捨てて観に来て、その価値はあったのだけど、やっぱりおかげで次の一週間は心身ともボロクソ状態になってしまった。