吉村昭さんは“尊厳死”
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060825ik04.htm
たくさんは読んでないけど、昔から好きだった作家でした。
無性に短編小説づいていた時期があって、貪ったうちのひとり。
文章がくどくどしていなくて、聞いたことないような書題の本でもハズレなし、他に買いたい本がないときはよく買って、ちびちび読んでました。
とても著作のすべては読んでいないし、
人物像のうかがえるインタビュー記事などに至ってはほとんど記憶にないが、
点滴を自ら抜く、というのは、いかにもやりそうなことだ……。
見ず知らずの読者に「いかにもやりそう」なんて言われてしまう
それほど文章と実際が結びついた人だったのだろうか、と思いを馳せる。
私も、最期の言葉は「死ぬよ」がいい。そうして死にたい。
必ず叶うわけではない望みだからこそ、生きてるうちはそう願いたい。
尊厳死まわりの法整備は相当に難しいことと思いますが
こうした小さなエピソードが神話化せず、実例として残るとよいと思います。
いや、やっぱり難しいか。
ご冥福をお祈りします。