何度でも、はせべ社長を褒める

 起きてしまったものは仕方ないので、雨の中コインランドリーへ出向く。BAGEL&BAGELの豆乳枝豆ベーグルに、きんぴら牛蒡なんとかのフィリング。もそもそ食べていると、おしゃれタウンに出勤する人々が商店街を通過していく。朝の雨は美しいのだが。

 こんな生活いやだなー、と思ったその気持ちを忘れないように『ひみつダイアリー』読む。私は本当に長谷部千彩さんが好きだ(しつこい)。この女性は実際かなりの人数を敵に回していると思うけど、私は好きです。好きですよ。とても前向きな気持ちになれます! 「私にだってこういう生き方ができないはずはない」と思えてくる。無理だけど。無理だからこそ。人は対極の存在にこそ憧れるのだよ。他の対極女にはさっぱり惹かれないが、彼女は特別。普段、最も錆びつかせている部分が、私にもまだちゃんと残っているのだと感じる。ボーナス出たら派手な色の財布に買い換えよう。

レディメイド*はせべ社長のひみつダイアリー

レディメイド*はせべ社長のひみつダイアリー

 今日は久しぶりにスカートを穿く。本当に久しぶりだ……なぜなら今、スカートに合う靴を一足も持っていないのです。全部ダメにして一度に捨てちゃったから。ああ、だからそういう生活がいやなんだってば! 衝動的に捨てたならそのぶん新しいの買いに行けよ。「締切どおりに原稿が入ったので今日は靴を買いに早退します」くらい言える仕事人になりたい。

 しかし、25cmEEEの私は靴選びにおそろしく時間がかかる。部屋探しと同じくらい時間がかかる。以前、外国まで行ったのに貧乏人根性で安売靴を買ってしまい、足じゅう血だらけズル剥けになり爪を割った経験から、改心しました。もう二度と、おしゃれなだけの靴は買いません。はせべ社長はフェラガモを穿いていらっしゃる。フェラガモは到底無理ですが、豊かな生活のために本日も頑張ります。