ある日

 ずっと宅配便を受け取れずに、不在伝票だけが7枚もたまっていた。業を煮やした宅配便業者から「今行くから!」と電話が来て足止めを食らう。健康保険組合から届く体脂肪計を受け取るために、会社の健康診断の集合時刻に遅刻するというシュールな展開に。8度目の来訪でさすがに運び手も声が怒っていた。申し訳ないので、採尿しながら待つ。

 1時間かかると説明された健康診断は15分未満で時間内終了。さくさく仕事する気のいい産業医が、問診票を見て「まさか鬱病じゃないよね!? 俺の責任になっちゃうんだけど!」と言うので、精神科通いは黙っておくことに。人生さくさく行きましょう。誰も責任とらないに越したことはない。

 昼は、TVで紹介されたシュウマイを出す中華料理屋と、バナナジュース注文したらミキサーを納戸(!)から出してきた喫茶店。

 夜は、眼前のピッツァ職人が接客を放棄するイタ飯屋で済ませる。詳細は書かないが、一度でも飲食店で働いた経験を持つ人なら皆キレるはず。高校生のとき始めた神戸屋レストランのアルバイトで、接客業の面白さと奥深さ、真に才能ある店長や副店長による店員教育の素晴らしさに覚醒しきって現在にいたる私。もちろん、キレる。でも青トマトのプッタネスカは旨かった。