折り紙とその展開図
http://design.origami.free.fr/Diagrams/cp.htm
わー。文章じゃないけどイイ。こういうのは文系の人ほど好きなんだと信じています。展開できない人ほど展開図に惹かれるものよ。組み立てられない人ほど組み立て図が好きなのよ。
自分ひとりで入稿指定ができなかった頃は指定紙ほど綺麗なものはないと思っていた。ピアノが弾けるようになってからというもの、五線譜をモチーフに使ったデザインはすべてが野暮ったく思える。でも図形楽譜や舞踏譜は私にとって、変わらずに美しいもの。人間は、読み解けないものが好きなのよ。
この創作折紙、折れるようになった頃には、展開図のことを「綺麗」だなんて思わなくなっているのだろう。ならばいつまでも私はこの創作折紙を折れないままで、展開図の美しさを愛でていよう……後ろ向きなこと、久世光彦の小説のごとき。でもきっと小川洋子だって博士の愛した数式は解けない。
「ああ、そういうことだったのかの供給」(c)佐藤雅彦、と言いますか、意味がわかった途端にハッとする美しさを感じるものだってありますが、それはまた「美しさ」の意味が違いますからね。(なんか途中から入れ子構造みたいな文だな)