「日比谷線で空港へ向かう」

日比谷線に乗ってどこまでも辿り着けない夢を見た。

飛行機をしのぐ、次世代の新しい乗り物に乗降するための、空港にあたるような場所へ向かっているのだが、それは北千住のさらに北にあるのだが、銀座線で寝過ごしたり、新玉川線が各駅停車しなかったりで、なかなか日比谷線に乗り継ぐことができない。

ようやく恵比寿駅に辿り着いたら、地上はモノクロプリントで、「君の名は」の舞台となった橋がかかっていた。地下鉄の車両も、鉄人28号のようにレトロフューチャーなアルミボディだった。何故か、レトロなメトロに迷い込んで、緑色のクリームソーダの味を連想した。

とにかく慌てて日比谷線に乗り込み、このままでは搭乗時刻の21時40分に間に合わない! というところで起きたら、寝坊だった。トーストを焼きながら考えた。私はもう、レトロの氾濫に飽き飽きしている。