退職のご報告

 今年6月末日付で勤めていた出版社を退職しました。2004年4月に新卒採用で入社、研修を経て雑誌編集部に配属されて4年、その後、単行本書籍を作る編集部に4年。長いような短いような8年余でした。

 そもそも所属組織名を表に出して活動していたわけでなし、わざわざネットで書くほどのこともあるまい、と思っていたのですが……。思い返せば、最初にお仕事がきっかけでご一緒させていただき、今現在もソーシャルネットワーク上でゆるく繋がっている、というご縁の方は多々いらっしゃいます。本来であれば一人一人に直接ご挨拶すべきところですが、まずは御礼かたがた筆を執った次第です。在職中は公私にわたり大変お世話になりました。本当にありがとうございます。

 社会人生活の第一歩をスタートさせるとき、学費ローンの返済期間でもある「最初の10年」は、一つの職場に踏みとどまって頑張ろう、というのを最大の目標に定めていました。ずいぶん小さな目標だと笑われるかもしれませんが、とびきり素敵な会社で働くことができたおかげで、衝動的に辞めたくなったことは一度もありません。素晴らしい同僚に恵まれ、いくつも大きな仕事を任せていただき、充実した8年余を過ごすことができました。そしてまた、2010年秋にローンを繰り上げ完済したあたりから、人生に流れる時間を捉え直し、自分にとって本当にしっくりくる節目はいつか、次の目標をどのように定めるべきか、前向きに考えられるようになりました。

(なんでカネの話ばかりするかというと、このエントリは以前はてなダイアリーに書いたことの続きでもあるからです。「学費ローン完済なう。」http://d.hatena.ne.jp/okadaic/20100922/p2

 雑誌や書籍を作る編集者という職業は、毎日が非常に面白く、有意義で、大変やりがいのある仕事です。紙媒体への愛着は今でもとても強いですし、できれば今後とも、いろいろな媒体、さまざまなコンテンツの制作に携わりながら、同じような肩書を名乗っていられるとよいな、と思っています。大きな版元から小さな何でも屋へ移り、取り扱う媒体も変化していくはずですが、プロフィール欄の「会社員・編集者」は、当面、変えずにおくつもりです。

 現在は、今夏に出来たばかりの新しい小さな会社に勤めつつ、その法人で「『場』を編集する」ということを試みています。といってもまだ、何も家具のないがらんとした新設オフィスに棚を買ってきて組み立てて置く、とかそんな程度の話ですが……。今年の年末までには、もう少し進展した状況を、初仕事の成果としてお伝えできればよいなと思っております。

 そしてまた、前職でかけがえのないご縁を賜りました皆様にも、これから自分の進んでいく道について、ゆっくりとご相談させていただけたらいいな、と考えているところです。またあらためて、何か新しいかたちでお仕事のお願い、遊びのお誘いなどに伺うこともあるかと思います。どうぞ今後とも変わらぬご交誼を賜りつつ、引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。