昨日は摂氏14度くらいまで気温が上がって雨でムシムシしていたのが、また通常運行の天気に戻る。とはいえ朝起きて着替えを選ぶときに「えっ3度? なんだー、あったかいんだなー」と思うくらいには頭がおかしくなってきた。
朝のTimの授業は引き続き、課題6を壁に貼りだして、みんなそれぞれにダメ出しを受けて、はいもう一回がんばりましょう金曜までにやり直しー、といういつものパターン。一番苦手だった課題3は事前に個別に講師に見せて無事にパス、課題4と課題5も、蛇腹本に製本して完成。時間切れなので講評は金曜日に。残りの時間は、白い紙片と黒い画材だけを使って、講師が挙げる「word」をあらわす小さな抽象画をばんばん描いていくという、これまた公文式的なトレーニング。「rage」「comfort」「biology」「politics」……それぞれを聞いて30秒くらいでイメージをかため、鉛筆や絵の具やチャコールやマーカーを持ち替えて、実質1、2分で描いて、はい次、また次、と数十分。やってもやっても次のお題が来るので、教室から悲鳴に似たうめき声が上がっていたが、私は結構嫌いじゃなかった。まぁ「お笑いマンガ道場」のアブストラクト版、みたいな話ですよ。慣れてくるとどう表現するかを頭で悩まなくなる、先に手が動く。前に使ったのと違う画材を使うことだけに集中するようになる。お題が出てくる前にモヤモヤといくつか抽象画のイメージ候補が湧いて、それをお題に沿わせていく、というような手順になる。どうせ描きっぱなしのトレーニングなんだから出来不出来なんか気にしなくてもいいしね、と思っていたら「そしたら今描いたこれを使って、宿題は課題7に移りますー」と言われてガックリ。でも、描き直さないもんね。この授業は、火曜の2コマとは対照的に、やけに神経太くいられるのが面白い。課題提出で全然ビクビクしない。これはもう「相性」としか言いようがない。
不調だ不調だと月曜日に書いていたMacBook Air、とうとう「Photoshopで10レイヤー程度重ねた状態で特定のマスクを開いてレタッチしようとするとフリーズ」という現象が頻発するようになった。ブラウザのタブ開きすぎ問題くらいなら自分でどうにかできるけど、レイヤー10層くらいでこの有様では困ってしまう。実作業よりも再起動やHD整理整頓や画像のダウンサイズ処理などに時間を割くも、ADLの課題が終わらなかった。講師に断りを入れて週末まで提出とさせてもらう。Andyからも「おま、メモリ4GBのノートPCでこの先の課題やってくの、無理だろ」と言われ、「あーはいはいわかってるわかってる、けど、私、『春』を待ってるんですよ!」と返したら一発で通じて「じゃあしょうがねーな」とニヤリ。
本日のテーマはAdobe Illustratorで、途中「Appleの旧ロゴを作る」という実習があった。円と円を組み合わせてパスファインダで林檎を作り、同じくパスファインダで一口齧って葉っぱをつけ複合パス化、七色のカラーバーを敷いた上にあしらって、さてここで、クロップ処理するかマスク処理するかで何が違う? みたいな話。きっとこれも十数年続いている演習なのだろう、一連の手順を追いながら流れるように各機能の説明。よくできた教科書だよなー。まぁペプシのロゴを作るターンその他いろいろもあったわけだが、やっぱりAppleの虹色林檎がいいよね。学生たちはここで習ったことを全部Appleのロゴとともに思い出す。たぶん一生。イイハナシダナー。それで、次週の宿題は「いろんな企業のロゴを画像で渡すので、持てる技術をフル活用して、最短手数で可能な限りたくさんトレースしてこい」という安定の「習字」トレーニング。これ、秋学期にとった初級編のDigital Layoutでもまったく同じ課題が出て、またかよー、という気もするのだが、お題のロゴを見たら、たしかに複雑度が増していて、初級編のIBMとかabcとかUPSみたいな子供騙しではなく、ちゃんとAdvancedクラス用だった。もちろん三日かければ誰でもできるものなんだけど「こんな宿題に三時間以上使うな」といったお達しもついてくる。水曜日は本当に、筋トレみたいな2コマ。