ザ・インタビューズ転載日記(世界ミュ)

アメリカ、イギリス、ウィーン、韓国、フランス、ドイツ、日本などいろんな国のミュージカルがありますが、どこ産のミュージカルが肌に合いますか



このところ、とてつもなくハイレベルな質問が来て内心ビビりまくっているのですが、私、各国の違いを比較してミュージカルを語れるほど本数を観ていないんですよ……。たとえば、海外の舞台はほとんどがDVDやYouTube動画で断片的な映像を観ているだけですから、それと日本で実際に観た輸入物の和製ミュージカルを比較することすら、おこがましいと思ってしまいます。

強いて挙げるとしたら、「私はミュージカルが好き」という気持ちの原点に君臨し続けているのは、やはりMGMの『ザッツ・エンターテインメント!』シリーズ。こればかりは今後どんな斬新な新しい作品を観たとしても揺らがないと思いますから、その意味で「ハリウッド産のミュージカル映画」が一番肌に合います、という回答ができるのかもしれません。そりゃあたとえばジャックドゥミ&ミシェルルグラン作品なんかも大好きですけど、アメリカをさしおいてあちらだけが好きだってことはないですからね。「本当の本当に一番好きなものは?」と訊かれたら、それはもう、フレッドアステアの名前を挙げるしかありませんし。そこのところは、古今東西、世界中の多くの他のミュージカルファンの皆さんと、まったく同じです。まぁ、ガチに回答した結果がアンソロジー映画かよ、というのは、癪ですけどねー。癪ですけど、それが永遠に色褪せないものを記録する、映像の力というものなのだと思いますよ。