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ザ・インタビューズ転載日記(東京土産)

東京みやげにはぜひこれを!というお菓子はありますか



今はほとんどのお菓子が全国で買えてしまうと思うので、あんまり思い浮かばないなぁ……。そして最近は、さまざまなお店がさまざまに趣向を凝らして新しい東京土産をあれこれ考案しているので、自分であらかじめ定番の品を決めておかずとも、駅中店舗や百貨店などでパッと目についたものを買ってお持たせにして、あんまりハズレがないんですよね。嬉しいような虚しいような、不思議な気持ちになります。

自分が大好物だから他人にもみやげにするといいよ、と思うのは、浅草「満願堂」の芋きんですかね。首都圏あちこちに支店があるし、最近は羽田空港の出発ロビーに入っているのでささっと買えるはずです。まぁこれは、私が飛行機で国内出張するときに機内食代わりに必ず自分用に買うというだけの情報ですが。あんこの代わりにゆるめの芋ようかんで作ったきんつば、できたてあつあつが好きです。日持ちしないのと一度にたくさん食べられないのが難点か。あればついでに買うくらいには力餅も好きです。私がどこかへ寄り道してまで買いに行くお菓子って、ここと「舟和」の芋ようかんくらいじゃないかな。ほとんど同じだろ、ただの芋好きだろ、っていう……。それより何より好きなのは「ぎゅうひ」ですけど、これは全国どこの銘菓でもあるし、そもそも私の好物じゃなくて東京土産について訊かれている質問なので割愛します。

それから、武蔵小山「ドゥ・ボン・クーフゥ」のケーキは、どれを食べてもじつに美味しいです。焼き菓子のブランドもありますが本当は生ケーキが一番。私はまったく甘党ではなくてスイーツにさほど興味無いのですが、だからこそ、いざ甘いものを食べるときにはここのケーキくらいうんと濃厚な凝縮されたやつをいただくのが好きですね。ゴルゴンゾーラのチーズケーキとかガトーピスターシュとか洋酒を使ったナッツのカラメルケーキとか、酒飲みの口に合うんですよ。まぁ実際にあんなもの酒肴にしたらカロリー大変なことになりますけど、赤ワインにチョコレートが合うとか、食後酒と一緒に甘めのチーズを愉しむとか、そういう感覚に近い味です。最近は銀座の百貨店でも買えます。

日持ちのしないものばかり挙げてスーベニラー失格だなと思いますが、やっぱり「そこでしか食べられないもの」の価値を高く見積もってしまうのですよね。保冷技術でどうにかなるなら、なるべく生なものをお持たせに、と考えて選んでいます。仕事の打ち合わせで出張するときの手みやげは個包装の乾物ばかりですが、買い求めながら自分でもつまんないなぁ、いつも煎餅やかりんとうやサブレやバームクーヘンばかりじゃなくて、わらびもちとかふまんじゅうみたいにぷるぷるしたもの、あるいは焼きたての四谷「わかば」のたいやきとか神田須田町「竹むら」の揚げまんじゅうみたいな愉悦のあるもの持って行きたいなぁ、と思っていますよ。いえ、これも単に自分が好物なだけですが。