明け方、とても不吉な夢を見る。仲の良い日本の友達たちと一緒に新しくできたオシャレな温泉施設へ小旅行に出かけ、温泉自体は素晴らしかったのだが、外階段から別棟へ移動する際にこのオシャレすぎる建築物の階段は中空にオシャレな板をスカスカに渡しただけのクソ構造で、一段抜けてるそのステップを踏み外した友人が私の眼前でそのままストンと落ちて地べたに叩きつけられ、湯上りの幸福そうな表情のまま死んでしまう、という夢だった。そしてその事故を「取り返しのつかないこと」と認識しているのが夢の中では私だけで、私ばかりが眼前で友人を死なせてしまい取り乱してギャン泣きしているのに、周囲は「ま、人は死ぬよねー」みたいな平板なリアクション、という後味の悪い夢だった。どうしようもなく胸騒ぎがして夢の中に出てきた本人に連絡を取ろうかとも考えたのだが、言ってどうなるものでなし、ネットで見たら本人はいたって元気そうにパズドラ談義をしているので野暮は控えておく。
それはさておき、5時に起きて6時半にはSkypeをつなぎ、「オトコのカラダはキモチいい」公式生放送である。日記を再開したのは「日本語圏へ向けての活動告知を怠らぬように」というのが最初の名目だったはずが、このタイミングでまったくそんなことができていないのを思い知る。共著者のお二人の宣伝プロモーション力がなかったらどうなっていたことか。先日発売になったサンキュータツオ・春日太一『俺たちのBL論』をテーマにみっちり2時間。我ながらずいぶん面白かったと思うんですが、どうなんでしょうね。
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Helenのブックデザインの授業、5回目にしてようやく初めて「怒られる」ことがなかった! これは嬉しい。十数名のクラスメイトのうち数名ほどが、さまざまな理由をもとに厳しく目をつけられており、ことあるごとに「はい、これが悪い例。二度としないで。他の子たちも気をつけてちょうだい。なんで一度言ったことがすぐできないの?」みたいな叱られ方をしている。私の場合、原因は圧倒的な英語力の低さ。「どうせ私から何の指示が出てるかわかってないんでしょ」「どうせ英語圏の本なんかろくに読み通せないんでしょ」的な厳しさをチクチク感じる……のだが、今週ようやく、講評がデザインの話だけで終わり、「改善の余地はあるけどこの方向性で続けて」と言われる。
Helenは盛大に遅刻してきて講評が終わるとその場で解散となった。2時間半のコマなのに休憩抜いたら1時間も仕事してないんじゃない? と文句垂れてる生徒もいたが、私は結構ホッとする。決断が早くて指示が的確な講師なら、これはこれで得るものがある。本当に、彼女の下でインターンをしているような気分。
ウェブデザインのMattの講義は、先週終わらなかった他の生徒のプレゼンを聞いて終わった。自分で考えたウェブサービスを作る構想の段階なんだけど、「その日の気分で料理の献立を決められる」「世界中のレシピから自分好みの味を教えてくれる」というサービスのディスカッションで、「いやー、クックアプリなら、冷蔵庫に今どの食材があるかで検索できたほうがいいでしょ。私が日本のレシピサービスを使うのはそういうときだけだよ。知りたいのは、キャロットとペッパーでワッキャナイドゥー? だよ」と言ったら、「ワオ、慧眼」「その発想はなかった」みたいな扱いを受けた。んなわけねーだろ! 絶対あるだろ、米国版クックパッド! ほら、あった。 他のウェブサービスには異様に詳しい講師のMattだが、独身貴族だから知らないことも多いんでしょう。ところで私は「Ingredient」という単語が出てこずに「Material」と言って失笑を買いました。
早起きして薄暗い中にいたので晴天になったのかと思いきや、天気雨みたいなものが降り注ぐ曇天で、天気表示は「fog」。傘を取りに行く暇がないのでそのまま登校して、傘を買うのが面倒なのでそのまま下校した。ウールのコートが湿気でもっさり重い。東京だったら即クリーニングに出すところだけど、まぁ周囲みんなびっくりするほどクサいコート着て一冬過ごしてるからアリかなー、と思いながら玄関口に干す。肉炒め的なものを作って食す。