3日土曜日、4日日曜日、5日月曜日、と学校のない日が続く。3日も休みがあれば、火水木の宿題全部ここで終わるだろう、と思っていたのだが……甘いな! 甘すぎたな! 月曜深夜になっても火曜1限の宿題がまったく終わっておらず、他はもちろん手付かず、完全にスケジュールを誤ったことに二週目にして気づく。夏休みの宿題は二学期の始業式が終わってから着手するタイプで、大人になっても相変わらず、長い休みを有効に使えたためしがない。それに挑戦するための変則時間割だったのだけど、まぁ、休みが長ければ何も終えずにただ長く休むだけだった。年末までには人生観の変わる時間管理術を身につけていたい……。
日曜日はちょっとした記念日ということで晩にめかしこんで出かけて豪華イタリアンのフルコースを食べ、案の定、胃にもたれて月曜は朝から何も食べずにデトックス。夜のうちにバックアップを取って、このサイトを完全バイリンガル仕様のマルチサイト化しようと試みたのだが、普段あまり触っていないだけあって、なんだかんだでソースコードいじっては大失敗が続き、きわめつけ、昼頃にFTPアップロードを失敗してとても大事なindex.phpを上書きしてしまったあたりからお先真っ暗。一時はWordpress再インストールまで考えたのだがフォルダ切り分けて一命をとりとめ、しかし現状の日本語サイトでぽこぽこ出てくる不具合を解消しているうちに日が暮れていた。基礎知識がないまま増改築を繰り返す素人運営、暗号解読みたいで面白いは面白いんだが、精神に余裕がないと無理! というわけで全部元通りに戻したところでギブアップ。しばらくは同一サイトでしのぐことにします。
それで火曜1限は任意の「Social Cause」(社会的大義、よりよき社会の実現のために地球規模で行動すべき諸問題)をテーマにした展覧会の空間デザインということで、まずはトピックを選んで調べ物してマインドマップとバブルダイアグラムを描いてこいというもの、夕食終えて戻ってきてから慌てて取り掛かる。最初は「捕鯨問題/人類はどのようにクジラの生死にかかわってきたか」といったテーマでいくつもりだったのだが、前日になって初めてひらいた教科書の参考例が、なんと「サメと人間の文化史」……もろかぶりだー!! 私が講師ならこれ読んでクジラの案なんか出してきた生徒はそれだけで減点するわ。というわけで急遽方針変更、NHKスペシャル『大アマゾン』のガリンペイロ回とイゾラド・マシコピーロ回を観たばかりだったので、「絶滅危惧の非接触部族を通してみる、熱帯雨林の森林伐採問題」といったテーマにする。マインドマップの一番最初の会場イメージ図だけがっちり作っていったのだが、プレゼンはボロボロ。「インパクトがあってユニークな切り口だが、二酸化炭素排出など別角度を取り上げないなら、もっとテーマを絞るべきでは?」「会場のIntroに問題提起があり、Exitにはそのソリューションが描かれていなければならない。あなたはこの社会問題をどう解決するの?」「さっきからずーっとour sideって言ってるけど、usって誰のことなの?」といった質疑にまったく答えられなかった。ええはい、これ、デザインの授業ですよ? 前学期のブックデザインの授業と同様に「スケッチだけしてりゃいいと思うなよ」感がすごい。リサーチ不足、語彙不足、英語力まったく足りてない、どんなに準備してっても意思疎通率が5%くらいに感じる。朝一番から凹むわー。他の子に人気のテーマは、動物虐待。あとはマリファナ合法化とか、学費の高騰、台風被害、SNS文化とどう付き合うべきか、などなど。今週からCが来ていて、昨年秋学期もポスター作ってたVictim Blaming Sexual Assaults(性的暴行の被害者バッシング)を扱うと言っていた。
今日は朝8時半に家を出て、帰宅は22時頃。雨の予報なので雨具を用意し、夜は冷えるので室内用はおりものも用意し、いつごはん食べられるかわからないので水とジュースを多めに持参し、その場で作業させられるかもしれないのでマーカー類も一式必要、おっとスケッチブックが残り少ないから続けて書けるように新品の予備も持っていかないと……という調子で詰め込んでいたら、ちょっとした登山用くらい容量のあるリュックサックがパンパンにふくれあがってしまう。ほぼ手ぶらみたいないでたちで通学してくるクラスメイトもいるのに、私ってどうしてこうなんだ……と思いつつ、仕事机と一緒に出歩いているようなもので「遭難しても大丈夫!」という安心感で背中がぬくい。これが私の移動要塞。
さて本日の告知コーナー。
cakesの大人気連載(と自分で言っちゃうよ、数字は嘘をつかない!)、『ハジの多い腐女子会』シリーズの最新回、その名も「新婚腐女子座談会」の第一回が公開となりました。最近は有識者として顔出しメディア露出も増えているらしき編集Rこと担当ひらりさ嬢が、紹介ブログ記事も書いてくれています。いやー、何度も何度でも言いますが、この連載がヒットしたのは全部、私ではなく彼女のお手柄ですよ。再開していきなりワンテーマで全9回もあるので、みなのもの、震えて待つがよい。