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文筆家・岡田育、近況と日記。

2018-07-16 / またまた東京滞在記

                                                                             

今年三回目の東京滞在でお世話になった皆様、ありがとうございました。いやしかし、あんまりネガティヴなこと言いたくないけど、さすがに5、6、7月の間に二往復はつらかったですな……。まず帰国後6月上旬の大半を時差ボケ体調不良で潰してしまい、7月初旬の東京滞在中も見事に風邪を引きまして、帰国直後に体重を量ったらまさかの4キロ増。わーわーわー、と全部の帳尻を合わせてすべてを元通りにするべく慎重に安静にしていたらあっという間に7月半ばだよ。体重は下痢して戻ったよ。前回、2017年末も4号連続で『SKYWARD』(JAL機内誌)を読んでしまったが、今回も3号連続で読んでしまい、なんというか、心身ともに慢性のロングフライト血栓症(エコノミークラス症候群)みたいな状態に。ニューヨークで作った友達には世界中を忙しなく飛び回っている人々がいて、ほとんど毎週という単位で国内外の飛行機に乗ってる人もいるのだけど、信じられない……私には到底無理……体力の無い引きこもりは引きこもりらしく慎ましやかに生きていこう……と思った次第です。そんなんできたら私だってバリキャリ人生送っとるわ。分相応、という考え方、大事。

短期高頻度での日本帰国には、そこでしか叶わないよきこともあって、懸案の歯科治療はようやく一段落。保険の都合上、貯めたマイルで往復して自由診療で日本の歯医者にかかったほうが安くつくのですな。こうならないように三年前みっちり治療してから渡米したはずなのに、問題になるのはいつも同じ奥歯。もう20年近くずーっと、新しい歯医者にかかるたびにいつもその歯から治療が始まり、渡米直前にはとうとう神経まで抜いたのに、やっぱり今回も引っかかる。逆に言うと、それ以外の歯は小中学生のときに治療したきりの古い銀歯が被さったままで、あの頃にイヤイヤ通った実家近所の小児歯科、毎回あまりに痛いからヤブだと思っていたけど、じつは腕利きだったのでは、と今更ながらに驚く。ともあれ、この三ヶ月で『天国飯と地獄耳』刊行記念トークイベントを合計3回も開催できたこと、紙の本を実際に買って読んでくださった読者の皆様と直接お話しできたこと、おまけに歯が治り、ついでに推しの晴れ舞台が観られたことは非常によかった。

次の日本滞在は10月予定、家庭の事情があって東京というよりは近畿圏の滞在がメインとなります。移動ばかり長くてあまり仕事の予定は入れられないかもしれないが、合間合間、普段伺えないところへも馳せ参じることができればと思っておりますので、関西圏の書店様、あるいはイベント企画者の皆様、何か面白いことご一緒できたら嬉しいです、ご連絡お待ちしております。

年四回も一時帰国するなんて、学生時代には考えられなかったな! 自分でコントロールできるなら、等間隔で年に二、三回がいいなと思う。東京へ降り立つたび、こちらで普段は我慢していたアレもできるコレもできる、となけなしの社交性を全開にふりまいて財布の紐もガバガバにゆるめてワクワクするのだけど、会いたい人と会うだけであっという間に一日が終わり、息つく間もなくスケジュールが詰まって、普段ならゆっくり手がけることが何もかもバタバタの急回転でペースが乱れ、足りない時間をお金で補填し、十日も経つとホテルの部屋へ戻るたび「早くうちへ帰りたいなー」との想いがもたげてくる。そうだった、明るく楽しく刺激的で誘惑の多いこの街を、離れて暮らしているのにもそれなり理由があったのだ、と気づくのに約二週間。きっと遠距離恋愛くらいがうまくいくのよね、私とあなた、東京は。私は流されちゃうからな。あなたに振り回されちゃうからね。と手を振ってしばしの別れ。