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文筆家・岡田育の近況と日記。

2018-09-26 / 雨乞い

中秋の月は見事に雲隠れ、ぐずついた天気が続く。そういえば渡米後初めて、ニューヨークアートブックフェアへ行かない秋だった。家の近所にPrinted Matterの分家ができたので、しばらくしたら覗きに行く予定。こういうの、コミケでもあるよな、現場には行けなかったけど落ち着いたらまんだらけの出物を漁ろうみたいな。よくない。


26日はSting&Shaggyのライブを観に、銀の靴履いてPier17のルーフトップへ。最新アルバムが近年稀に見る素晴らしい出来だったので、これは是非ともサブスクリプション以上の課金がしたいと思っていたのと、あと「いつかニューヨークで生でEnglishman In New Yorkを聴きたいものだが、こういうミーハーな願いほど、いずれそのうちと思っているうちに薨られてしまうかもしれない」という恐れがあったので。「推しの高齢化問題」がここでも起きている……。案外あっさり実現し、なんと一曲目から「Englishman In New York」 だった、じじいサービス精神旺盛過ぎだろ。

Sting&Shaggyの新譜の素晴らしさは基本的にMIYA&YAMIのソレと同じであるが(雑だな)、セットリストも配慮が行き届いており、新譜、ポリス、新譜、ブルータートル、新譜、新譜、ポリス、フィールズオブゴールド、アンコールがEvery Breath You Take、といった驚きのベタさで、ニューヨークが特別というよりこれで全世界ツアー組んでるんだろうな、という臆面の無さ、そして安定感。場内ほとんどイントロドン状態である。これも完全に、THE BOOM、GANGA ZUMBA、THE BOOM、GANGA ZUMBA、THE BOOM、シンカヌチャー、アンコールが島唄、みたいな話で……いや、いいと思う。シャギーが大変よい仕事ぶりで、出しゃばらずやりすぎず欠けたものを補い合いつつ両雄並び立っており、マジで観に来てよかった。やはり、じじい一人ではちょっとな。盛り上がりがな。若い衆とのシンメ売りって本当に素晴らしいよな。

客層で圧倒的に多かったのはいかにも意識高そうな、意識で聴く音楽を選んでそうな、東海岸風ちょいダサ中高年白人夫婦。それより若めのチャラッとした層は聞き耳を立てるとヨーロッパ系やヒスパニックなど非英語での私語が多く、ああきっと私と同世代で幼少期にラジオの洋楽で英語を憶えたんだろうなー、などと妄想たくましくなる。だからリアルタイムより一世代ズレるのに違いない。私も歌詞対訳とかやったよ、うんうん。彼ら推定Legal Aliensが、新曲「Dreaming In The USA」でまぁ盛り上がること盛り上がること。私もですけど。常時シンガロング+スマホ撮影の会場にものすごい苦手意識があって、こちらであんまりこの手のライブ行ってなかったのだけど、来ると毎回、悪くないなと思う。

ずっと涼しくて風の吹き抜ける心地よい天気だったのに、アンコールだけ大豪雨となり、あれはもう絶対にシャギーの下半身駆動な雨乞いが天に届いたのだ。周囲の客たちとビショ濡れで大笑いしながらハイタッチして別れた。たぶん、前座DJが「甥っ子」を自称してたのと同じで、私も周囲のおねえさまがたに「姪っ子」みたいに思われていたんだろうな。おまえ小娘の割によくやった、みたいな。結構よい位置から動画たくさん撮ったのでいずれ投稿したい。びしょびしょになってTシャツ貼り付いてめくれたスティングの腹の線、エロかったわー。いやアンコールはあまりの雨に指でスマホのロック解除もできないほどだったので撮れていないのであるが。