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2019-08-10 / ずっと待ってた

こんにちはこんにちは、ほぼ月刊ですら更新できていないブログ、8月号をお届けいたします。

 

■『天国飯と地獄耳』電子書籍ようやく発売!

読んで字のごとくですよ! 紙版書籍の刊行からじつに1年以上、『天国飯と地獄耳』、キノブックスが新たにスタートさせた電子書籍ラインナップのトップバッターに加えていただきました。私も普段はほとんどKindleで読書するようになってしまったので、既刊の中で唯一、電子版が出ていないこの本のことがずっと気になっていた。担当編集者とやりとりするたびに毎度しつこく「電子版……(恨)」と言い続けていたのが、やっと実を結びました。筆者もうダメかと思っていたよ。でも水面下で頑張ってくれていたのだよ。本当に、本当にありがとうございます。8月8日発売です。

https://twitter.com/okadaic/status/1159452933764894720?s=20

 

蓋を開けてみると、今までの著作の中でもとくに、電子版を出す意味がとても強いタイトルだと思います。何しろ、前半が東京、後半がニューヨーク、私がアメリカへ転居する時期を挟んで書かれた初めての本ですから。海外在住の日本語読者にこそ気軽に読んでもらいたい、こちらで知り合った友人知人には、まっさきに渡したいと思う本、だったのです。

日本に住んでるみんなたちはご存じないかもしれないが、日本語の紙の本、外国で買おうとすると高ッッッッかいんだよ! こちらにおいては日本語書籍が「洋書(Foreign Books)」だからね。もちろん「物理」の本を買っていただけるのは大変有難いのですが……関税も輸送代もかからず気軽にポチって読める本が、ようやく、出たよーーー! よろしくお願いいたします!

 

■もろもろリイシュー予定

そしてそして、これだけではありません、正式な情報解禁はもう少しだけ先になりますが、今後も岡田育の好評既刊、新しい形態での刊行が続きます。一つは、初めての単著の文庫化! もう一つは、これまた初めての、海外翻訳出版! いずれも一冊目の本を出した5年前には、夢のまた夢とも思えるような響きの言葉だったもの、少しずつ準備を始めています。改めてご報告いたしますので楽しみにお待ちください。そうしてもう一つ、秋以降にこれまた新しい挑戦をする予定。がんばる、がんばるよ……。

 

■この夏のおすすめ

もう一つ告知、青山ブックセンター本店の夏フェア「160人がこの夏おすすめする一冊 2019」に参加しています。大きなフェア棚が展開されて、タブロイド判もものすごい熱量です、夏休みに東京へいらっしゃる方は是非、足をお運びください。私も9月に棚を見に行けたらいいなと思っています。

青山ブックセンター本店では、夏の恒例のブックフェア「160人が選ぶ、この夏おすすめする一冊 2019」を、2019年8月8日(木)から今年も開催をいたします。


作家、漫画家、編集者、翻訳家といった本に関わる皆様をはじめ、実業家、美術家、建築家、写真家、イラストレータなどの様々なジャンルの方々から「 この夏おすすめする一冊 」をテーマに、2017年までは「100人」、2018年は「140人」、そして今年は160名以上の皆様に選書をしていただけました。

入口すぐのメインフェアコーナーにて、選書をしていただいた皆さまからのコメントと一緒に大きく展開をしています。またフェア商品を2,000円以上ご購入の方に、選書していただいた皆様の全コメントを掲載したタブロイドをプレゼントしています。

ぜひ、店頭で“ 夏の一冊 ”となる本を探してみませんか?

■開催期間 2019年 8月8日 (木) ~ 2019年 9月末
■開催場所 青山ブックセンター本店
http://www.aoyamabc.jp/news/summerbook2019/

 

ちなみに私の選んだ一冊は、A・M・リンドバーグ『海からの贈物』。新潮文庫版で手元にありますが、こちらは電子書籍が、出ていないのだなー、残念。とてもよい本なので、是非とも「物理で」手に持って、海辺で、川辺で、はたまた冷房のキンキンに効いた室内で、たったひとりで、読んでみていただければと思います。私も『40歳までにコレをやめる』執筆中に何度も読み返したものです。あの本を気に入っていただけた方には、胸を張っておすすめしますし、こんな世の中だからこそ、女の人だけでなく、男の人にも読んでいただきたいと思っているよ。

日本の夏は今年もはちゃめちゃに暑いようですね、皆様どうぞお身体にはお気をつけて。という挨拶で、こいつ秋まで続きを書かない気だな、と思ったでしょう……いやいや、また書きますよ、きっと、何かね。それまでは、よい夏をお過ごしください。