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2008-01-03 / 愛すべき父娘たち

 両親の同窓が家族ぐるみで集う新年会の後、実父とサシで飲む。私が小学6年生の頃、保護者面談で担任の老教師♂に、「お嬢さんは、我が校の模範となるべき卒業生になるかもしれない」と言われた、という自慢話を聞かされる。「今だから言うけど」って、父さん、私それ聞くの268回目くらい。

 小学校6年間、外部生でオタクで貧乏人で問題ばかり起こして、クラスのどこにも居場所がない、成績だけが取り柄のガキだったのにね。と呟いたら「でも、でも担任の先生がお宅のお嬢さんは、って!」と駄々をこねはじめる。父さん……悪いけどそれきっとクラスの半数以上に言ってる常套句。同窓生に集計とってもいい。

 外様大名に向かって「そちの息子は譜代にも優る働きぶりぞよ」とか言って忠誠心を奮い立たすのと同じだと思う。いいんだよ父さん、きっと学校の先生から私のことを褒められた、最後の言葉だもんね。その後中学進学した直後の7月には、学級を代表して反省文とか書いてたもんね。

 「だからパパは、お前が増長しないよう、以後は絶対おだてないで育てると誓ったのさ」……もっと褒めろよ(涙目)。おんどれクロノス気取りか、石食わすぞゴルァ、とツッコもうかと思ったが、息子ならまだしも娘に言われたら一生立ち直れなさそうなのでやめてあげた。「おかげで立派な娘に育ちました、パパ大好きッ☆」(と書いておかないと、もし明日私がこのエントリを残して突然死したら父が可哀想すぎる)

 肉親とサシで話すのは、合わせ鏡のビックリ箱に閉じ込められているようで面白い。

 そうして、私の愛するお父様と父娘水入らずで語らった後、ひとりになって昨年末に買った『ブラッドハーレーの馬車』を大変楽しく読み返している。なんというか、十字路に立って大地に接吻したい気分。ごめん。すまん。だって。