授業一日目の月曜日。
昼は初のプリントメイキング講義。本当は秋学期に履修しようと思ってたのだが、必修科目を終えてからのほうが楽しいよとアドバイスされて従ったもの。念願。講師は版画がバックグラウンドで毎期毎期フォトリソグラフィの授業を一身に受け持っている。全身におそらくは自作デザインのタトゥーをびっしり纏った気さくなおにいちゃん風、とはいえさすがに雪の日だからか長袖シャツを着ていて驚く。襟付きの服なんか持ってたんだ!
一学期目に仲良くなったクラスメートたちと再会、でも初めての先生の前だし、休み明けでぼんやりしていて、授業前はみんな一番親しい同郷の友達などとしか話さない。体力を温存している感じか。解散になると同時に「やーだー久しぶり〜!」「誕生日おめでと〜!」「休暇中の写真見たよ〜!」「他に何とってる〜?」と、キャイキャイ「社交」をスタートさせる。なんともplastic、とはいえ、終始あのアメリカンなテンションだと疲れちゃうよね、というのはどの国出身の子も同じなのかなと安堵する。キャンパスを行き来しながら、あちこちで友人と再会。みんな履修科目に悩んでいる。学期半ばまで調整は不可能ではないのだが、省エネルギーという意味では第一週か第二週くらいで固めておきたいもの。かくいう私も、11月から狙って登録していたコマが、何のアナウンスもなくしれっと内容変更して全然知らない講師の受け持ちに変わっている、しかもそれに今日まで気づかなかった、と判明してズッコケる。要調整。
夜はウェブデザインの授業。昼夜あわせてずいぶん一学期目の仲間に再会した。単位ありきの履修とはいえやっぱり「同期」という雰囲気になる。やたら陽気な講師がみんなの職務経験込みの自己紹介を聞きながら「何、今季このコマみんな社会人組? BFA(学部)の学生ゼロなの? いえーい、そしたらBFAのいないところであのKidsの悪口言おうぜー!」とおどけてみせる。本当に「Kids」って感じ、あいつら。
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引き続き雪の話、ニューヨーカーたちが「車道と歩道の隙間にできるicyなpoolに気をつけろ」「底なし暗黒沼になっててハマると地獄、もし沼になってなければ路面凍結でコケる」「たとえ頑丈な雪靴でも絶対に中を歩こうとしてはいけない」と言っていたのが、どういうことか、完全に把握。もうそうとしか表現できない。公園を横切って通学するのだが、普段は好きなように歩ける開けた場所も、誰かが除雪してくれたルートを通るしかなく、みんながそこを通りたがるので、交通渋滞みたいになる。