2016-04-06 / ダブル休講、おしゃべりな日本語入力

本日水曜日、Timがドイツ出張のため1限休講。もちろん今週提出の宿題はどっさり出ているのだが、登校の義務がないというだけですっかりやる気を失い、遅起きしてだらだら日記など書いていた。ら、日本語入力がおそろしく遅い。うすうす気づいてはいたものの、普段の生活では日本語の長文を書く頻度が格段に落ちている(英文はどのみち辞書を引きながらモタモタなので気づかない)ため、スルーしていたのだ。もはや手で書くより打鍵のほうが断然早いし、スマホのフリック入力が進化して「思考を書きつける速度」への要求はどんどん高まっている。通常の入力速度でも遅いと感じているくらいなので、ちょっとスピードが落ちればすぐわかるしイライラがつのって憤死しそうになる。大抵のことには我慢が聞くけど、英語はさておき日本語は、しゃべるスピードより早く打てないと死んでしまいます。
MacBook Airのほうはまったく問題ないので、3月に新しく買ったMacBook Proのほうの問題。Adobe製品などはサクサク動いてくれるのにおかしいなー、と思って、もたもた日記を書き終えた後にアクティビティモニタを確認してみたら、やっぱり日本語入力システムがものすごくメモリを食っているらしいので強制終了。ネットであれこれ調べてみたものの、これといった解決方法はないみたいだ。
……なんてことをグズグズやっているのも、つまりは3限のAndyの課題をやりたくないからなのである。「グラデーションメッシュとパターン機能だけ使って果物と布のある静物画を描く(技術点のみ評価、芸術点無効)」という、独創性に依って立つ者なら十人中十人がまったく情熱を見出せないであろう宿題で、それを片付けたら先週延期になった中間テストの予復習。いやだなー、いやだなー、悪い先生じゃないし授業は勉強になるけどこの手の宿題が本当にイヤ、と思っていたら、なんと「教師生活でこんなことめったにないのだけど重病につき本日の講義キャンセル」との連絡が来る。件名に「sadly」って書いてあるんだけど、うんごめん、めっちゃ嬉しい! やっほーい! ダブル休講! というわけで、ちょうど昼食に出かけるところだった夫のオットー氏(仮名)をそそのかして一緒について行き、真昼間から豪華寿司ランチをキメる。毎日コツコツ同じ日課をこなすことをいっさい厭わない夫に「君は、やることがないと、たちまち本当にダメになるね……」と呆れられる。
とはいえそのまま昼寝するわけにもいかず、まずはプリントメイキングラボ詣で。昨晩行ってみたらエクスプロージャー(リソプレートに図案を焼き付ける機械)が故障しており、本日昼の時点でもやっぱり壊れたままで、週末までには直るけど今週いっぱいは作業できなさそう、とのこと。今夜用意しておいた作業時間は無駄に終わる。仕方ないのでコーヒー片手に自習室でAndyの宿題、セザンヌの美しい絵画をテンプレに図形ツールだけでなぞるという不毛な作業に着手したところ。
普段の水曜日は、1限が窓のない教室、3限も地下のコンピュータルームで、終わるとそれだけで気分がどんよりする。五番街に面した日当たりの良い自習室はそれだけでテンション上がるので、作業環境って本当に大事だなと思う。知識を得るための勉強とか書くことの決まっている執筆なんかは、穴蔵みたいに閉じこもった空間のほうが逆に捗ることもあるけど。学校にいながらにして「外の世界が見える」というだけで価値が高い。あまりにも宿題が多いと、そのくらい塞ぎがち、凝り固まりがちなのですよ。太陽の下を生きていることを忘れそうになるからな。いやはやしかし、まったくやる気しないな、この宿題。昨晩なんか、こっちの課題をあまりにもやりたくないからって、普段はギリギリまで着手しないHelen様の来週の課題のスケッチなどばしばし進めて気づいたら深夜だった。
と、元通りのサクサクに戻った日本語入力が嬉しくてどうでもいいことつらつら書いてしまう。とっとと終えて過去日記を書くぞー。