2017-10-19 / 絶やさない

このところ在宅作業が続いていて、日記を書くモチベーションがまるでないのだが、「日記をやめる」ことができない、という感じの病に罹患し続けているので、何かしら書く。絶やさない。何もしないけど絶やさないことだけをする。

10月8日は「Elsie Fest 2017」というフェスに行ってました。ダレンクリス主催、セントラルパーク開催、「ミュージカルオタクのためのワールドハピネス」という感じの規模。いや、盛った。規模は京浜ロックフェスティバル。究極のインドア派であるブロードウェイオタクたちが集って「ドレミの歌」で大合唱したり、アランメンケンメドレーに狂喜したり、そんな音楽イベントです。基本的にノリは「再結成だよ! 『Glee』ファン感謝祭」であり、私はちょっと正直そこには乗り切れなかったんだけど(だって隣で大号泣してる子とかいるんだもん……じつは全話観てないとか口が裂けても言えんわ……)、隅々まで本当に楽しかった。夏っぽいイベントはもうお腹いっぱい。打ち止め。

13日の金曜日、ファッションドローイングワークショップのあと、QUADシネマで映画『TOM OF FINLAND』を観る。夜はミッドタウンに移動して、「Basso56」という店で11月に登壇する講演会の打ち合わせ。『TOM OF FINLAND』はもしかしたら今後、日本語字幕付き配給上映がないかもしれないと思って慌てて観に行ったのだが、フィンランド語のパートが多く、そこは英語字幕がつくので、とても観やすかった。そうか、ヨーロッパの映画とか、もっと映画館に観に来ればいいんだな、英語字幕ついててアメリカ人も英語字幕で観るんだから。と当たり前のことに気づく。最初の二年間はそんなこと考える時間もなかった。映像が美しいんだけど、お話はとてもベタに作ってあって、私はそのベタさがとても好きでした。マイノリティとアメリカ、祖国と約束の地、死と未来。『アリージャンス』のことなど思い出す。

14日はパーソンズ美術大学の同窓会と称して、総勢7名の宴会。「Tableside」でハッピーアワーのグラスワインを飲み、「UpState」で牡蠣を2ラウンドしてフェトチーネで〆、「Vaci e Vendetta」でダラダラ二次会のち、0時閉店間際の「Van Leeven」に駆け込んでジェラート食べるという、イーストヴィレッジのはしごフルコース。大人数で「UpState」なんて狂気の沙汰だと思ったが、6名席までなら意外と行けた。「Vaci」は架電など不可能なので、会計後にダッシュで先回りして円卓席を確保、他のメンバーにはLINEで位置情報送って追いかけてきてもらう。ということをしたんだよ、と夫に言ったら「編集者という病……!!!」と爆笑される。まぁたしかに、なんで私が後輩たちのために走り回ってアテンドして「接待」してんのかよくわからん。でも「Still House」の前辺りを走ってるとき、CM撮影の現場に入ったとき以来の「わたし、生きてる……!」という実感に襲われたので、まぁ好きでやってんですな。全員から「どの店も美味しくて、いいエリアですねー」と言われたので「接待」大成功、満足である。だが「Vaci」はオペレーションが最悪だから土曜の夜でも必ず空いていると踏んだだけで、事前に予約さえ取れたならもっといい店はいっぱいある!

「Van Leeven」のパンプキンスパイスは、「スーパーヒーローに、変!身!すぅ!る!」(by小沢健二)と歌いたくなる味。昔も書いたかもしれませんが、ハロウィーンって結局、コスプレパレード以上に「香り」と「味」だよなぁ、まぁ、クリスマスも突き詰めるとそうだけど、クリスマスについては終了後も余韻が長く(なんなら冬の間じゅうずーっと)続くので、ハロウィーンとサンクスギビングをテキパキ過ごしながら期間限定フレーバーを早めに堪能するというのは、この国においてとても貴重な、季節を感じられる行為。

どこででも話しているのは、「女が性を語ること、女が女の手によりメディアを編んでそれをブロードキャストすること、すべてが社会の意識変革につながると信じている」というようなこと。そんなの当たり前じゃん、と言われるかと思いきや、日本語でも英語でも、まだまだ伝わらない部分が多くて歯がゆい。先日、ある日本人女性から「セックスの話は、夜に酒を飲まないとできない」と言われて、大変カチンと来た。仲の良い相手だから思わず声を荒げて、「昼日中からセックスの話ができないのはなぜなのか、あなたにそれを『できない』と思わせているものの正体は何なのか、胸に手を当てて考えてみてほしい。『婦人公論』の編集者だった頃から、『オトコのカラダはキモチいい』の文庫化作業をしている今まで、私はずっと、その『何か』と戦い続けている」と答えた。いつか伝わると嬉しい。そんな気持ちのなか、はるばる日本から川上未映子責任編集『早稲田文学 女性号』をようやくゲットしたので、これからじっくり読ませていただきます。



昔やって全然うまくいかなくてやめてしまった「tweetのよりぬき」でもしてみましょうか。クリックするとそれぞれのスレッドに飛んでいって、ちょっと引くほどの長文が読めます。秋の夜長にどうぞ。

▼一般人の承認欲求が加速し続けるとどんなババアが生まれてしまうのか想像もつかないという話。

▼池上線が無料乗り放題になったときの五島帝国臣民(東急電鉄沿線住民)の話。

▼BLの話。昔、「BL苦手な腐女子」を名乗っていたことがある。今も気持ちはあまり変わらない。

▼最近、自称オウンドメディアから目を疑うような依頼が増えていてその「裏」を想像した話。

▼日本人女子が海外で受けるナンパについての考察。

▼岡村靖幸が(意外にも)息が長くずっとかっこよく居続けているという話。

▼秘密選挙と、投票行動をSNSで書くことについて。

▼オタクあるある、としての「二次元限定性癖」の話。主に近親姦について。

▼HIPS「夜をぶっとばせ」が、『オトコのカラダはキモチいい』の原点だったのでは? という話。

▼「登場人物として神の設定に背く」のは楽しい、という話。

▼「VR技術に期待すること」と「面白さ」の難しい関係。

▼ストリートスナップを受けて咄嗟にポージングするのは無理ゲー、という話。

▼精神科医と、精神疾患治療中の18歳女性との性行為は「醜聞」か? という話。

▼「死んだら書簡やゲラよりもtweetを有難がってほしい」という話。

▼骨格診断から、おしゃれ日米比較のような話。

▼Adobe Senseiによって変わるのは「プロ養成学校の教師(せんせい)」、という話。

▼ヤンキース田中の通訳の話。

▼愛し愛されて生きる帝国劇場と石川禅、という話。

▼「CDを聴く」行為のボーホー性を、ボーホーでも億劫がるようになる、という話。

▼ジュリー下戸さんがヴィトンの財布を買ったので、私も買い物の話がしたくなった話。

以上。どれもちょっとしたコラムくらいの長さがあるんだから、全部ブログに書けばいいのにね。でもブログにいちいち書いてる暇がないくらいには、目の前のことに貧乏暇無しなんですよ。本当に。