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2017-11-05 / 今日の1000字「今日の1000字」

普段けっこうダラダラと日記を書いている、それにも一応は理由がある。私は自分の日記が、いかにもブログっぽくなるのが嫌なんですね、大嫌い。昔からそう。タイトルがバズりそうだとか、「学び」とか「気づき」のあるオチのついた文章であるとか、一記事一記事のテーマがはっきりしていて主張があり、単発で切り出してもエッセイとして成立する、毎日毎日そういう形態で日々の記録をつけていたら、そのうち自分の気が狂ってしまうだろう。「AnkerのUSB急速充電プラグを買うべき5つの理由」「わたし流ガヴァナーズアイランド探訪記」みたいなタイトルの文章を「日記」と称しはじめたら、人間、終わりですよ。

1998年以来、ずっとそう思っていて、異様に改行が少なかったりするのも故意、最近少しは読者に気を遣っているつもりだけど、基本的にはわざと他者に読みづらく、のちのち自分にだけ利するような書き方をしている。でも世に刊行されている日記文学だって結局そういうものでしょう? セミオープン、セミクローズド、不親切なのが面白い文章。私は他の人の書いたそういうものをたくさん読みたいので、自分もそういうふうに書いているのです。

日記書きは、「素の文体」にどういうクセがあるかを確認する行為でもある。たとえば一文が長くなりがちであるとか、長くなるのを避けようとするとこうして「とか」の羅列を使いがちであるとか、「とか」を使い続けて長くなった文章は解体してみると文意がまったくつながっていないことが多いので論旨の中央に据えるのはよくないなと気づいたりとか、こうして「たり」&「とか」コンボを使い始めると例示のネタ切れでヤキが回っている証拠であるとか。そういうことを知るためにも、下書き無しでいきなりマーカーで線を引くように、なるべく推敲せずに、ダラダラ長く書く。正直、商業原稿を書くときもそうで、1000字の原稿でも10000字の原稿でも、まずはダラダラ書いてみて、そこから骨組みを作っていく。有酸素運動みたいなものだ。小論文を書くのなら非効率だが、随筆を書くのにはこれが案外、効率がよい。

……とはいえ、短文を書く訓練もせねばなるまい……、というわけで、ちょっとそういう枠組みも作ってみます。題して「今日の1000字」。新しく文字カウントのChrome拡張機能を入れたのでその使い勝手の実験でもある。これが1000字ぴったり。短いね!