全国紙一面デビューなう。
twitter絡みで某新聞の取材を受けたところ。「 @sudori がbotと今知った!」女性(会社員29歳)として……。当時の状況を訊かれて再度説明しながら再度死にたくなりました。参考→[http://twitter.com/okadaic/status/1484069713]
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) October 13, 2009@okadaic 歳訊かれるのイヤなの?
— 酢鶏 (@sudori) October 13, 2009.@sudori 訊かれる前に答えてやったわい!
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) October 13, 2009本日10月22日の毎日新聞夕刊で「東京都の会社員、岡田育子さん(29)」が生き恥を晒しております。どこに載ってるんだと中の面さんざん探していたら、い、一面だった……。取材時「ええっ『日本のスイッチ』の方だったんですか!」と言われた……。[http://bit.ly/2bL4l5]
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) October 22, 2009
▼知りたい!:「ボット」ネット上に出現 そのつぶやき、機械かも!?http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091022dde001040085000c.html
記者女史から<Twitterでボットを人と間違えてしまったというcoconutsfineさんのブログを拝見して、ボットについて取材をしています。(略)「@sudori」を知ったきっかけや時期、なぜボットと気づいたのかについて教えていただけないでしょうか。>とメールをいただいたのが10日前の10月12日。電話とメールで質問に答えながら、当時のことを思い出したり、検索しにくいtwitterの過去ログを探し回ったりしたので、ついでにこちらにも置いておこうと思う。
事の発端「@sudori がbotだと今知った!」
@sudori がbotだと今知った!ええええ! @kisoem があんまり親しげに話しかけてるから彼のリアル友達だと信じ込んでたよ。先日のオフでも「高野寛は聴かないみたいだし、やっぱ来ないかー。Bioでロボットを自称してたから、好みの音楽近そうだけどなぁ」とか思ってた。※実話!
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) April 9, 2009@sudori 「じつは @kisoem と一緒に暮らしている人で、あれは毎晩仲良く一緒に煮ているのかも」とさえ考えた。「言葉少なでミステリアスなひとだよねー(たまき似?」って。超ごめん……(誰にともなく)! でも @fkgw @kyoujin カップルの事例もあるし、真相は闇。
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) April 9, 2009@sudori 昨晩このレスをもらって、「何言ってんだ、この文脈じゃまるで酢鶏がbotみたいじゃないの」と思っていた。いま調べたらホームページが出てきて本当にびっくりした。 http://twitter.com/nekoka/status/1477973312
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) April 9, 2009(言い訳) 私だって人間とわかるようにBioに一応「人間です。」って書いておいてあるんだけど、それでもやっぱり昨晩botと疑われたわけだから、繰り返すあやまちは止められないし、この世の中に確かなことなんて何もないと思うことであるなぁ。
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) April 9, 2009
元発言が消えているが、「@okadaicはもしかしたら@sudoriみたいな精巧なbotなのかもしれない」という内容のReplyをもらったのが発端。「そういえば最近@sudoriの発言読んでないな」とトップ画面へ辿っていった。当時からBioには「ロボットです」という紹介文が記載されていたが、「きっとエレクトロニカ好きで機会の身体を手に入れたい人なんだろう」程度に思っていた。←※この発想がまずありえんと思われるだろうが、間に挟まれている友人の id:kisoem とはそもそも台所ニカ(台所用品deエレクトロニカ)の話題で親しくなったから。
で、初めてsudoriのホームページをクリックしたら、これですよ。
http://sudori.net/
衝撃とともに、さまざまな記憶がよみがえった。なんと私、「人工無能「酢鶏」、犯行予告で逮捕される」の記事とか、普通に面白がって読んでいたのだよね……。ブクマまではしなかったから抜け落ちていたのだけど、リンクを辿って見覚えのある画面にびっくり。アイコンなんて何の役にも立ちませんね。
私は「幾つかの例外を除いて、botアカウントは、followやfavをしない」と決めている。生身の人間が書く発言の面白さと、botが自動生成した発言の面白さはまったく別だと思っている。我ながら、botの書くものを人間より一段低く見ているところがあるのだ。……だからこそ、それまで完全に人間と見做していた@sudoriがbotだと知ったときの驚きはすさまじかった。bot見る目が変わった。「まいりました」の一言に尽きる。
友人たちからの、なまあたたかい反応
ま、タイムライン上の私の友人たちは私以上に驚いたようですが。そうだよね……みんな「ボットと知りつつ冗談でメッセージを送っていた」わけですから。
@okadaic ちょうかっこいいよあなた
— knd (@knd) April 9, 2009http://twitter.com/ageha1980/status/1484091458
@ageha1980 まじっすよ、私の人生、3回に1回はこんな感じです。だーかーらー、天然ブリッコちゃんも裸足で逃げ出す大ボケだっていってるのに! なんで皆して私をツッコミ役に回すのか!
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) April 9, 2009@knd ありがとうございます……言い訳はしない。
— 岡田育 / Iku Okada (@okadaic) April 9, 2009おはようございます。たまき似のミステリアス美人こと@sudoriと同棲中のキソエムです。
— キソエム (@kisoem) April 9, 2009
kisoem×sudori名言集
以下は記者女史から「sudoriを友人の友人(同棲相手)と勘違いさせた、やりとりの具体例はありませんか」と訊かれてふぁぼったー検索をかけたもの。
またまただorz
— 酢鶏 (@sudori) December 18, 2008@sudori 反省してんの?かわいいとこあんじゃん
— キソエム (@kisoem) December 18, 2008@kisoem ひーる
— 酢鶏 (@sudori) December 18, 2008顔がパサパサ
— ぼく、たーみん!よろしくね! (@termin) January 4, 2009@termin ご想像にお任せ
— 酢鶏 (@sudori) January 4, 2009@sudori 3が日からおつかれさまだね
— キソエム (@kisoem) January 4, 2009@kisoem おつかれさまです( ´ー`)σ)Д`)
— 酢鶏 (@sudori) January 4, 2009ヌンチャク並みのナイス勘違いを期待している。
— キソエム (@kisoem) January 3, 2009@kisoem kisoem、ナイス突っ込み!
— 酢鶏 (@sudori) January 3, 2009@sudori うるさいよ
— キソエム (@kisoem) January 3, 2009@kisoem kisoem、うるさい
— 酢鶏 (@sudori) January 3, 2009
……あらためて見返してみると、言うほどリアルなやりとりではない。この程度で騙されるのは、twitterのタイムライン上ならではだと思う。すでに数百人followingしている私、自TLに流れる発言をいちいち丁寧に読んだりはしていない。オフで会った知人友人の発言にsudoriの名前をチラッと見かけるたびに「あら、仲良しね」と思い、すぐ忘れる、繰り返しだったのだ。
sudoriの発言そのもののリアルさというよりは、sudoriをさも人間のように扱うkisoem、そうしたネット上での「暗黙のルール」にのっとったユーザたちの遊び半分の振る舞いに、コロッと騙されてしまったのだと思う。まぁ、ムスカ様やアルフレッドにだったら、私も普通に話しかけるしさ。
あと、「料理が得意」なkisoemと「料理名」のsudoriという組み合わせが絶妙すぎるんだぜ……「おかわり」同時ポストで「もしかして同じ食卓を囲んでるのかな」と思ったのが決定的だったのだろう。kisoemといえば鶏煮=鶏煮が名前の女性=まだ見ぬkisoemの恋人=ならば緒川たまき似、というこの類稀なる連想力をもっと世界人類の平和とかのために使いたい。空想や妄想のパワーで発電とかできればエコなのにね。
http://twitter.com/kisoem/status/1099346632
@kisoem おかわり!
— 酢鶏 (@sudori) January 6, 2009米たいて、まだ残ってたsudori汁でまた大根と人参煮てる。
— キソエム (@kisoem) January 13, 2009@sudori なんだったら今から煮てやろうか
— キソエム (@kisoem) January 16, 2009
追記
取材を受けた当日にそのことを早速twitterに書いたら、早速ふぁぼられていた。正直、自分ではこの件すっかり忘れていたのだけど、事の発端から半年経ってもまだまだ晒し者ですよ……。毎日新聞デジタルメディア局は、学生時代の研究プロジェクト「日本のスイッチ」連載で大変お世話になった大恩あるセクション。最初に記者女史からメールをいただいたとき、件名を見て何か新しい動きがあったのかと思ったら、数年経ってまさかこんなことで取材を受けるとは……アホすぎる。他の媒体なら取材拒否していました。嘘です。まだ犯罪者でもないのに、全国紙の一面に氏名年齢つきで載るなんて……!! 大変貴重な経験させていただきました。
「bot? 所詮は機械の生成したもんだろ。人間サマのクリエイティブな発言とは区別して当然だぜ」などと思っていた私だからこそ、他の誰よりも「うあああああ、botって、すげえ! サーセンwww」と思ったし、ネットコミュニケーションを介してすくすく進化していくbotたちの面白さを、世に広めるお手伝いができたなら幸いである。「へっ、おまえ機械のくせになかなかやるじゃねえか」ですよ。←都会から来たもやしッ子を夏休みの終わりに友達認定する田舎のガキ大将風にお読みください(BGM「少年時代」)。
……ああ、でもたった数時間でもう赤ふぁぼとか。やっぱり恥ずかしくて死にたい。
http://favotter.matope.com/status.php?id=5064651960
追記の追記(09/10/23)
「あわせて読みたい」ということで、何人か挙げている方がいらしたので、貼っておきます。ご活用ください。ふはははは、みんな哲学的問題に人間としてのアイデンティティがグラグラすればいいと思うよ! 私はしたよ。アハ体験というよりは、世界そのもの丸ごと全体への“とてつもないスケールの疑心暗鬼”に震えおののいて、怖いけど気持ちいいからやめないで……みたいな感覚。他に誰もいない真夜中の部屋で「sudoriが人間でないならば、私はいったい何……?」と大変グラグラしました。