活動履歴(2020年)

今年も一年おつかれさまでした。新型コロナウイルス感染拡大により世界中が未曾有の災禍に苛まれた、とてつもない2020年がようやく終わりましたね。この健康危機で、近しいお知り合いや大好きな人たちを突然亡くされた方も少なくないと思います、私もその一人です。謹んでお悔やみ申し上げます。まだまだ予断を許さぬ状況が続きます、身体だけでなく精神の不調をおぼえる方も増えてくることでしょう。くれぐれもご自愛ください。

この新型肺炎について、私が第一報を聞いたのは1月下旬の東京出張中。その後いったんニューヨークの自宅に戻ってから3月の非常事態宣言下に日本へ一時帰国、夏の終わりまでの長期滞在を経て、11月からはふたたび東京で過ごしています。数えてみれば、じつに年の3分の2を日本に仮住まい、こんなに長く自宅をあけるのはもちろん初めてのことです。当面は年の半分を東京、もう半分をニューヨーク、という渡り鳥のような仮暮らしが続くかと思います。今までのように諸外国への短期出張を何度も繰り返す生活は難しくなりますが、今までとは違うスパンで新しい二拠点生活を始めるつもりです。

さて、2020年は何と言っても、海外翻訳出版イヤーでした! 『40歳までにコレをやめる』韓国語版と『天国飯と地獄耳』台湾繁体字版の刊行が相次ぎ、おかげさまでどちらもご好評いただいております。さらに、デビュー作『ハジの多い人生』が文春文庫に入り、単著としては初めての文庫化。また、ウェブ連載の終了からしばらく間があいていた『女の節目は両A面』が、コロナ禍の完全リモートワークにより奇跡の年内刊行。再版扱いが多いとはいえ、年に4冊も本が出るのは初めてのことで、プロモーションが追いつかないほどでした。

また、10代の頃から大好きなBUCK-TICK、高橋徹也、ジョー・リノイエについてそれぞれ書かせていただく機会に恵まれ、なんだか音楽づいているようですっかり浮かれています。そして『WE MUST GO ON』ではついに我が推し・石川禅と同じ誌面に掲載されてしまった……と騒いでいるところに、『BRUTUS』マンガ特集、Eテレ『B面ベイビー!』CLAMP特集、また『ユリイカ』女オタク特集への寄稿にも多大な反響賜りまして、なんというか……本出した以外はオタ活しかしていない気がします……(それは毎年のことなのでは?)。

リモートでの各種番組出演や、ウェビナー形式のイベント出演、YouTubeチャンネルへのゲスト出演など、疫病禍なればこそのオンラインイベントも多く記憶に残っています。緊急事態宣言下の東京で始めた「オンライン哲学対話」にドハマりして、自分でも「哲学対話茶会」を開催しました。こちらはかなり面白い手応えがあったので、今後も継続していきたいと思っています。紙のZINEやリトルプレスにもちょこちょこ手を出していますが、消えもののオンラインイベントやトークコンテンツがその代わりになる日が来るのでしょうか?

その一方で、noteでの月額課金コンテンツは閉じ、他の連載もお休みしているものが増えました。もはや世界が「元通り」にはならないと覚悟を決め、ニューノーマル準拠であらゆるものを仕切り直していかねばならないと考えています。2021年、ひとまずは昨年連載が終わった『我は、おばさん』の書籍化に注力しつつ、さらに新しい企画に挑戦していくつもりです。引き続きよろしくお願いいたします。

書籍

2020-01-23『나를 둘러싼 모든 것들로부터 마흔에는 홀가분해지고 싶다』(UKNOWBOOKS)(『40歳までにコレをやめる』韓国語版)刊行。
2020-04-08『ハジの多い人生』(文春文庫)発売。→購入はこちら
2020-07-30『天國飯與地獄耳』(任性出版)(『天国飯と地獄耳』台湾版)発売
2020-11-10新刊『女の節目は両A面』(TAC出版)発売。

女の節目は両A面

Every Herstory is Double A-sided
2020 _ JP

OTEKOMACHI(大手小町)連載「気になるフツウの女たち」

すばる連載「我は、おばさん」

cakes連載「#夫に読ませたいBL」

  • しばらく休載中です。

署名寄稿

2020-03-09大手小町「国際女性デー2020」キャンペーンに参加。
2020-03『小説新潮』コラム寄稿。「もういちど会いたい」
2020-03-05『音楽と人』4月号にて、高橋徹也の新譜インタビュー&寄稿。「怪物、あらわる」
2020-04-14『婦人公論』2020年4月14日号「海外女性通信」掲載。→牛肉と牛乳について
2020-05-25朝日新聞『&M』コラム寄稿。→「上半分と下半分」
2020-06-16『WE MUST GO ON』コラム寄稿。「過去への旅が灯す新しい日常」
2020-06-27『テレビブロス』コラム寄稿。→「消えものと身軽に」
2020-08-19『TOKION』寄稿。「ニューヨークの着付教室で多様性と自由について考える」
2020-08-27『ユリイカ』9月号「特集=女オタクの現在」、「呼ばれた名前で」寄稿。→こちら
2020-09-07『VERY』10月号「アフターコロナの世界をひらく言葉」談話掲載。→こちら
2020-10-01ZINE『OUCH!』創刊号に「I Left My Empty Shell Here」寄稿。
2020-10-15『TOKION』寄稿。「ポスト・コロナ時代のプレ・ハッピーアワー」
2020-11-27「MUV RINOIE」ジョー・リノイエのスペシャルロングインタビュー《前編》取材、執筆。

取材記事、書評など

2020-04-12産経新聞「気になる!文庫」に『ハジの多い人生』書評掲載
2020-05-04「朝時間.JP」に『ハジの多い人生』書評掲載
2020-06-28『しんぶん赤旗』書評欄に『ハジの多い人生』掲載。→こちら
2020-07-01『美人百花』8月号で宇垣美里さんにご紹介いただきました。→ こちら
2020-10-23『CanCam』12月号、コメント掲載。
2020-12-7雑誌『七緒』2020年冬号(vol.64)「半衿」特集に掲載。→こちら
2020-12-9雑誌『Casa BRUTUS』2021年1月号(vol.249)「新・建築を巡る旅」に掲載。→こちら

解説&レビュー

2020-01-28『音楽と人 増刊 PHY』BUCK-TICK特集に寄稿。「唯一無二のポリフォニー」
2020-02-20『青春と読書』2020年3月号に寄稿。『金木犀とメテオラ』書評。
2020-05雑誌『GQ』「A MESSAGE OF HOPE」にコメント寄稿
2020-05雑誌『BRUTUS』マンガ特集で『ワールドトリガー』紹介。
2020-08-09青山ブックセンター本店「180人が、この夏おすすめする一冊」参加。→こちら
2020-10-23幻冬舎plusで藤谷千明さんと対談。〈交渉の末にたどり着く「心地の良い妥協」。アラフォーの私たちが考える快適な暮らし〉
2020-10-28幻冬舎plusで藤谷千明さんと対談。〈オタク女子に必要なのは、欲望の洗い出し。アラフォーからのオタク活動とルームシェア〉

イベント登壇&番組出演

2020-01-21TBSラジオ「アフター6ジャンクション」出演。ミュージカル特集2020
2020-04-07TBSラジオ『アフター6ジャンクション』出演。『ハジの多い人生』について
2020-07-09ラカグ主催、小栗左多里さんとオンライン対談→ 「その時、私たちはなにをしていたか。 東京、ベルリン、ニューヨーク!」
2020-07-14「もぐら談話」第二回出演、紫原明子さんと → こちら
2020-07-25五百田達成さんとオンライン対談「WRITER×WRITER」 → こちら
2020-07-26『BLの教科書』刊行記念イベント〈第一部:BLの歴史〉にゲスト出演 → こちら
2020-09-08「WRITER×WRITER」二村ヒトシ回にゲスト出演 → こちら
2020-09-10NHK Eテレ『B面ベイビー!』CLAMP特集に出演。→こちら
2020-11-28Zoom配信番組、ジョー・リノイエ&麻倉あきら「酔いどれトーク」MC参加。こちら
2020-12-3代官山蔦屋書店、岡田育+紫原明子「みんなで節目を数えましょう」登壇。

哲学対話茶会

2020-05-20哲学対話茶会001「推しとは何か」開催。
2020-05-30哲学対話茶会002「ファンとは何か」開催。
2020-06-12哲学対話茶会003「片想いとは何か」開催
2020-07-04哲学対話茶会004「おやつとは何か」開催 → こちら
2020-07-17哲学対話茶会005「音楽を読む:THE BOOM」 → こちら
2020-07-30哲学対話茶会006「推しとは何か(祈り)」 → こちら
2020-08-02哲学対話茶会007「音楽を読む:井上陽水」 → こちら
2020-08-07哲学対話茶会008「推しとは何か(消費)」 → こちら
2020-08-16哲学対話茶会009「推しとは何か(恋心)」 → こちら
2020-08-16哲学対話茶会010「幸福を読む:BLONDE」 → こちら