うるおう感想
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佐藤康光さんの文体が好きなんだ。
私は、たまに一般誌などに書かれる佐藤康光さんのエッセイの文章がすごく好きなのだ。と言って回っていたら、『将棋世界』バックナンバーの「我が将棋感覚は可笑しいのか?」と題した自戦記を(もちろん冒頭だけ)拝読する機会に恵まれ […]
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いまさらハチクロ再読(2)異次元モノローグは、やおいである。
「『ハチミツとクローバー』大好き、物語と並存してるのに異次元で進むあのモノローグがいいよね〜」といった発言をしている一般読者に出会うと「おっ」と思う。このひと素質あるな、って。 そうした「なんかの素質」をはかるリトマ […]
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いまさらハチクロ再読(1)天才と凡才と大人と子供
いまさら『ハチミツとクローバー』を読み返した。自分で買わずに立ち読みですませていたので、目先の恋模様の進展や余白のギャグにばかり目が行き、「あぁ面白かった」で感想を終えていたのだ。今回再読して、テキトーなようで隙のない […]
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たんぶられ for the day「櫻の園」
okadaic: 中学のとき演劇部にスカウトされた。「いま低学年で男役を張れる子が足りず困っている、文芸部と掛け持ちでいいから」。でも演劇部は上下関係も学年内抗争も激しいことで知られ、人気男役の先輩に声かけられただけでも […]
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2008-04-07 / 私はオバサンになりたい
“あの映画”“お芝居”などと呼ばれる、例のパフォーマンスのようなもの、『おばさんたちが案内する未来の世界』を私は東京と大阪で2度、共に体験した。 エリザベス・コールが、小沢健二とつくった、この作品について、書きたいことが […]
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4/14、友達が小沢健二についての「討論イベント」を開催します。
正直、最近、吉本兄の考えていることが私には全然わからない。(こんなこと、ここに書いていいのかわからないけれども)あの人の笑顔が私はときどき怖い。近くて遠い距離感、さすが兄妹である。 一方で、この登壇者の文章には激しく共感 […]
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中村メイコ『ママ横をむいてて』を讃美する。
自分の服装や髪形について、こだわりはあるが、関心はまったくないので、周囲の人々に「とても似合うよ」「こういう場ではこういう格好がいいよ」と言われたら、ヴァカの一つ覚えのようにそればかり着続ける。みだりに服を褒めると次回 […]
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鴨沢祐仁氏の訃報、ネットに生き続けるクシー君
(twitter転載) 深夜、『クシー君』シリーズの作者・鴨沢祐仁氏の訃報に起こされる。18日に自宅で発見、死因は心臓発作。享年56。本人ブログで鬱病患者だったことを初めて知る。お会いしてみたかったな。ご冥福をお祈り […]
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私の名前と私の性格
筒美京平先生を私淑しているが、ペンネームの由来が「左右対称文字」というのは知らなかった。今の自分の名前がほぼ左右対称である点を大変気に入っているので、あの偉大なる筒美先生もそんなことを気にしたり気に入ったりしているかと […]
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ジョンとポール
ジョンが好きだという人は必ずしも「ジョン型(タイプ)」ではない。 けれど、ポールが好きだという人は大抵が本人も「ポール型(タイプ)」だ。 ……なんて 「War is over」と「Wonderful Christmast […]
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初音ミクによるYMOカバー集
これだよ。これですよ!! アイドル初音ミクの有効活用法!!なんか私だけ脳内麻薬が分泌されすぎて大変なことになってるんですが。まとめて下さってる方がいるのでリンク。 これだ、とぼくは確信した。これならアピールになる。「君 […]
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2007-09-26 / 友部正人「働く人」
ここ1週間くらいで私の同性同世代はみな半袖なのにブーツ履き始めた。ブーティも多い。通勤電車の中で毎日カウントしてます。一日平均3〜4ブーティ。 どんなに風が強くても私は働きにいかなくちゃならないどんなに飛ばされそうになっ […]
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芸歴70年、女優・中村メイコのかわいさは異常
兄弟子・吉本さんが中村メイコを知らなかったことに衝撃を受けたので再三コピペ。『ママ横をむいてて』と『メイコめい伝』は乙女美学校の課題図書にすべきだと思います。 私は、自分がそんなに可愛い顔をしているのかしらと思った。オ […]
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フィットネスジムと『地球へ…』と私
2月から、近所のフィットネスジムに通っている。本当は「ジムに通うために早く退社する」という生活習慣をつけるべく始めたのだが、結局平日はほとんど行けないまま何ヵ月も経ったのであきらめて、休日限定会員に切り替えた。 で、昨日 […]
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華原朋美の事実上引退――ありがとう、プリンセス。
◎華原朋美 所属事務所解雇 薬物依存で奇行続き http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2007063002028341.html ◎朋 […]
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友部正人ライブ「言葉の森で」第9回
吉祥寺スターパインズカフェでの友部正人ライヴ、 毎回ゲストを招く「言葉の森で」シリーズの第9回は 私も大好きな京都のユニット・ふちがみとふなととともに。 以下ネタバレと無駄に長い妄想暴走特急にご注意。 中央に友部正人を挟 […]
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川島小鳥『BABY BABY』
沼田元氣門下、弟弟子の川島小鳥くんが新風舎の平間至賞を受賞、 初の写真集を出版しました。 http://www.shinpusha.co.jp/event/contest/photo10_result.html BABY […]
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「指さない将棋ファン」の脊髄反射メモ
仕事のふりして見に行きたくて行けなかった公開対局。結果は↓ 渡辺竜王:将棋ソフト「ボナンザ」と対局 プロの貫禄勝ちhttp://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/shougi/ne […]
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宮沢和史とロビー・ウィリアムスの善悪スケートPV対決
突然ですが、宮沢和史「Spiritek」のPVが素晴らしいです。MIYAファンの欲目をぬきにしても、単体の映像作品として素晴らしい。この映像のよさは「サイレント映画」であるところです。こうの史代のサイレント漫画の味わいな […]
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岩代俊明『みえるひと(7)』<完>
みえるひと 7 (ジャンプコミックス) 作者: 岩代俊明 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2007/01/04 メディア: コミック クリック: 27回 この商品を含むブログ (33件) を見る 本編最終回に加え、 […]
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京王線に乗って「宮沢和史の世界」展へ
世田谷文学館「宮沢和史の世界」展(しつこく)。いや、今回は友部正人の黒板を見に来た。「11月18日はたくさんの詩の誕生日」。MIYAの字とイラストはじつはちょっと苦手。友部さんの字は好き。ねじめ正一さんの字もなかなかい […]
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人生の経験値
久しぶりに「人生の経験値」で検索したらなんかものすごく数が増えていて笑ってしまった。 もともとは穂村弘さんの著書が発端なのですが、数年の間に勝手にどんどんどんどん増えている。どうでもいいが穂村さんと保坂(和志)さんを毎度 […]
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春馬車
いつもつねに信条にしている言葉。何がしたいかといえば、こんなふうに生きたい。そしてそれをこう書きたい。と思う。 彼は苦痛を、譬えば砂糖を甜める舌のように、あらゆる感覚の眼を光らせて吟味しながら甜め尽してやろうと決心した。 […]
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ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2006
小坂忠と細野晴臣の競演で「伝説」となった昨年に引き続き、はるばる狭山まで行って参りましたHMF2006。1日目だけだし、かなり遅れての参加だったけど、やっぱり行ってよかった。 詳しいレポートは、こちらの公式サイトへ […]
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おかざき真里『サプリ』
安野モヨコ『働きマン』には相応の感情移入をしたけれど 『サプリ』には、ハッと我に返るような痛いとこ突かれた。 あれもこれも欲しがる主人公、自分のことのように苛苛する。 通勤カバン選びのエピソードがそのまんま自分だと思った […]
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『みえるひと』4巻
みえるひと4巻の作者コメントに載っていた人形の贈り主。 http://kotiu.blog26.fc2.com/blog-entry-407.html 他のエントリもどんどん読んで、なんだか熱いものがこみあげてきた。 い […]
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岩代俊明『みえるひと』4巻
初めて週刊少年ジャンプ連載で『みえるひと』を読んだのは、「ツキタケいじめたろ」の回(3巻末所収)だったと思う。その週はジャンプを立ち読みする時間すら取れず、駅売店で買って電車移動中に端から端まで読んだのだ。何の前提知識 […]
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ドサ健が好きすぎて死ぬ。
「あいつは俺の女だ。この世で、たった一人の俺の女だ。だから、あいつは俺の為に生きなきゃなんねぇ。俺は死んだってテメエっちに甘ったれやしねぇが、あいつにだけは違うんだ。あいつと、死んだお袋と……この2人にゃ、どんな迷惑かけ […]
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映画『ヒトラー最期の12日間』
DVDで『ヒトラー最期の12日間』を観た。素晴らしかった。じつは、『es』の監督作と聞いて怖くて映画館に足を運べなかったもの。『es』同様、いつでも一時停止できる万全の環境でしか鑑賞できない。しかし、観始めると最後まで […]
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映画『V for Vendetta』
六本木ヒルズのトーホーシネマズで、 映画『Vフォー・ヴェンデッタ』を観る。 人に薦められて観に行ったのだが、見事にはまってしまった。感想はゆっくり後述したい。 劇場予告編では何とも感じなかったのだけど、冒頭5分をYouT […]
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